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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第257話 デザート対決で、ベータは感謝を口にする配信

 ~~ベータ~~


「第1回戦結果を受け、皆さま第2回戦でどれだけ頑張ってくれるのでしょうか! どう見せてくれるんでしょうか! 楽しみでなりませんね!

 コ・ラホ領料理大会第2回戦『持ち込み可能食材を活かした創作スイーツ料理』対決、スタートです、よぉ!」


 ----ぴぴーっ!!


 大きな笛の音が鳴り響くと共に、コ・ラホ領の料理大会、第2回戦。

 『持ち込み可能食材を活かした、創作デザート料理』対決が始まったのであります。




「さて、マスターから助言(アドバイス)を頂いた通り、やっていきましょうか!」


 デザートというのは、食事の最後に出され食べられる果物や菓子。

 果物やお菓子という印象が強いですが、マスター曰く「要は食後の満足感を得られるモノ」を、大雑把にデザートと定義するのだそう。


 という訳で私がいまから作るのは、『パン』!

 食事全体の印象を高め、満足感を高めるための、少し甘いパン!



 ----菓子パンを作ろうと思います!



「(パンなら、小麦粉自体が主役と言っても過言ではないですし! ジャムパンやクリームパンなど、ある程度数を作れば、それで問題解決といって良いでしょう!)」


 流石は、マスター! 見事な采配です!


 私は早速、アポロン小麦と、マスターに作っていただいた魔道具【サクサクベーカー】を取り出す。炊飯器よりも一回り小さいこの魔道具を取り出すと、会場がざわついていた。


 そうでしょう! この【サクサクベーカー】は、まだマスターの配信にて紹介していませんからね! マスターの凄さを見せつけましょう、この【サクサクベーカー】を使って!


 この【サクサクベーカー】は、マスターに作っていただいたパン作りを簡単にするための魔道具。

 パン作りには、酵母という菌類を使って発酵するという工程がある。発酵というのは、生地を膨らませて香りや風味を出す一次発酵、パンの形を作る二次発酵などもあるが、どちらもおおよそ1時間ずつくらいかかります。

 さらには、ベンチタイムという、生地を膨らみやすくするための休ませる時間もあり、大会指定の調理時間では間に合わない。


 【サクサクベーカー】は、空調を管理する魔石と、促進するなどの時間調整をする魔石などを用いる事で、このパン作りの時間を大幅に短縮する事が出来る。

 【サクサクベーカー】の中に、アポロン小麦で作った小麦粉、そして水の代わりに『ミノタウロスヨーグルト』を加えて行く。


「設定時間15分にて、調整」

『オーケー、最短時間15分にて最適に仕上げます』


 パンを作るのに必要な要素を3つあげるとすれば、『小麦粉』、『酵母菌』、そして『水』。

 しかし、この『水』という要素だけは、牛乳、豆乳、ジュースなど色々と使う事ができる。極端に言えば、ジュースだけ入れてパンを作る事も可能なのです。


「ミノタウロスヨーグルト。このミノタウロスという暴れ牛の魔物から取れる乳で作った暴力的な旨味のあるヨーグルトの水分だけで作る事で、甘味が強いパンが作れますし」


 マスター的にはあまり甘すぎるのはどうかと言われていました。

 けれども、イプシロンちゃんが育てたアマーイサモーンが多くの人に受け入れられたのを見ますと、マスター基準よりもかなり甘くしても問題ないでしょう。


 【サクサクベーカー】に、パンの下準備を任せている間に、パンの中に入れる具材を作って行く。


 甘く、なおかつ終盤で食べられることを想定するならば、温かさは捨てた方がいいでしょう。

 今回は、敢えて冷たい方が美味しいパンを作って行きましょう。


 第1回戦では、いまの私のように1つのジャンルを複数種類出す方もいらっしゃいました。味が違うコロッケ数個とか、10種類のカレー小皿などがありましたが、その際審査員は5つだけ食べていました。

 終盤に食べられることを考えると、あまり大きいと全部食べられない可能性もあります。そのため、小さいサイズのパンを5つ作る事を考えました。


 まずは、大会側が用意してくれた果物を、細かく斬り揃えて行く。若干粗目に作る事で、食感を楽しむことを意識して作っています。

 そして、『クリーム』、『チョコクリーム』、『イチゴジャム』、『蜂蜜』の4種類を作っておきます。これらは作ったパンの中に入れる用です。

 レーズンのようなモノも作っておく。こちらはパン生地に混ぜて、食べて貰うようですね。


「あぁ……! マスターのおかげで、優勝が見えてきました! 流石はマスター! マスター大好き!」


 一回こねる度に、マスターの感謝を込めて。

 もう一回こねる時に、さらにマスターへの愛を込めて。


 マスターの愛を表すため、無事にマスターへ優勝を届けたいと思います!


「マスターのためなら、えんりゃこりゃぁ~♪ 優勝を捧げるために、うんとこしょ~♪」



 あとで、歌ってないで真面目にやってくれと、マスターに怒られたのには、未だに納得がいってません。私は、マスターへの愛を、感謝を示すために、つい口に出たというだけなのに。


 こうして、第2回戦のお題である『創作デザート料理』に対し、私は『5種類の創作パン』を提出したのでした。

 さぁ、このパンで、30点満点を出して見せますよ! 見ていてください、マスター!

デザート対決で小麦粉を使うなら、やはりパンですかね

いくつも使う事で、小麦粉主体になるとススリアは考えた訳ですね

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