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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第254話 料理大会の説明を聞くぞ配信

 私がナカマモト名人の事について考えているうちに、司会者の女性によるザックリとした出場者の紹介は終わったようだ。

 気付けば、司会者の女性はルール説明の段階に入っていた。


「今大会での勝利条件は、ポイント! 各審査員が10ポイントずつ持っているポイントを、何ポイント獲得(とれ)るかが勝利の鍵となっております、よぉ! ちなみに審査する順番は出来た人順による、挙手制を採用しています、よぉ!」


 なるほど、要は審査員3人による30ポイント制か。

 例えば『8点』、『9点』、『5点』とかだったら、合計22点という事になる。


 問題は、挙手制という所だ。

 どんな料理も一番美味しいのは、やはり出来立てだ。しかし、どんな料理にも食べる順番というモノが存在する。


 甘い料理の後に甘い料理が続くと、飽きるように。

 辛い料理の後に、甘い料理があると印象が強くなるように。


 食べる順番によっては、大幅に得点の上下がありそう。

 他の出場者が何を出して、そしてどのタイミングで完成させるのかも、評価のポイントという訳だ。


「審査は2回戦! お題は『持って来た食材を活かした創作メイン料理・創作デザート料理』! 今大会の出場者へのお題として出されていました、持ち込み可能食材を使ったメインとなる料理、デザートとなる料理の2品をそれぞれ1時間で作ってもらいます、よぉ!」


 なるほど、持ち込み可能食材を活かしたメインとデザート、か。

 お題を聞いてガッカリしている声が聞こえてくる。どうやら、どちらか片方には利用できても、もう片方に使うには難しい食材を持ち込んできてしまった人の嘆きの声だろう。誰かは分からないけど。

 "使う"だけならちょっと使えば良いだろうけれども、お題は"活かす"だ。ちょっとやそっとの誤魔化しでは、認められないでしょうね。


 それだったらうちのベータちゃんがめちゃくちゃ有利だろう! なにせ、メインだろうと、デザートだろうと、アポロン小麦から作った小麦粉ならば、どちらでも対応可能である!

 小麦粉は、かなり万能な食材だからね!


 あと、気になる点と言えば、メインもデザートも、どちらも創作料理という点である。

 ベータちゃんは家事特化型ゴーレムであるから、ご家庭定番の、創作料理とは真逆の王道料理を作ってしまう可能性がある。

 ベータちゃんの腕なら問題はないと思うが、どう創作料理を作るのか、心配と言えば心配ですね。


「そう言えば、トカリとザザードも結構使いやすい食材を持ち込んでいたなぁ~」


 確か、トカリが【ブラックチーズ】。歯が黒くなってしまうという欠点があるが、美味しさと栄養豊富なチーズ。

 ザザードは【砂漠トマト】。砂漠の中で咲く、水をほとんど使用せずに育ったトマト。




 チーズと、トマト。

 どちらも、メイン料理にも、そしてデザート料理にも役立つでしょう。


 2人とも、ベータちゃんを誘ったライバルとして、相応しい料理対決になるよう期待しますからね。





「第1回戦は、『持ち込み可能食材を活かした、創作メイン料理』! 皆さんには制限時間1時間以内に、持ち込み可能食材を活かした創作メイン料理を作ってもらいます、よぉ!

 他の食材は、テーブルの真ん中に置いてある食材を自由に持っていて結構です。なお、故意に自身の料理に使わないほどの食材を取って行き、他の選手の妨害行為とみなされた場合、失格とさせていただきます、よぉ! なお、食材に関してはコ・ラホ領、そしてゼニスキー商会長の商工組合から選りすぐりの、大量の食材を用意していますので、品切れは心配しないで欲しい、よぉ!」


 ちなみに、他の選手の妨害行為となるくらい食材を持って行った人は、過去に居たらしい。そういう人が居たからこその、注意喚起という訳です。

 その妨害をした選手はどうなったかと言うと、ゼニスキー商会長による厳しい罰により、もう二度と国で料理人として活動できないよう、免許証(ライセンス)を取り上げられてしまうんだとか。


 ……妨害、ダメ。絶対、ですね。


「制限時間内に完成させた人から順に、審査員に審査してもらいます、よぉ! なお、制限時間を越えますと、審査員は審査せず、その場で失格とさせていただきます、よぉ! このルールは2回戦でも適用されるため、お忘れなきようお願いします、よぉ!」


 ふむ、そろそろ始まるようですね。

 果たしてベータちゃんはどういう料理を作るのか。そしてトカリとザザードの2人は、どこまで出来るのか注目していきたい所です。


「……というか、普通に見どころがありそうな大会だから、きちんと公式配信をすれば盛り上がると思うんだけどな」


 ゼニスキー商会長も、せっかく出資者(スポンサー)という立場なんだから、そういう事が出来るように声掛けすれば良いのに。出資者という立場なら、多少の無理は通せるでしょうに。



「それでは、各人健闘を祈ります! 期待します! 応援します!

 コ・ラホ領料理大会、スタートです、よぉ!」


 ----ぴぴーっ!!


 大きな笛の音が鳴り響くと共に、コ・ラホ領の料理大会、第1回戦。

 『持ち込み可能食材を活かした、創作メイン料理』対決が始まったのであった。

料理大会編、スタート!!

果たして、ベータちゃんは勝利なるか!!

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