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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第239話 巨大マージ・マンジ討伐大作戦配信(2)

 アレイスターはドラゴンであり、ゴーレムでもある。

 そして錬金術師である私は、ゲンエインジウムの幻影を実体化させる能力(システム)に干渉して、アースドラゴンへと大変身させる【モード:アース】という機能を搭載した。




 しかしながら、私が搭載したのは、【モード:アース】だけではない。


 


「こういう場合に備えて、巨大な敵と戦えるようなモードも搭載しているのですよ」

「どういう場合ッスか……それは……」


 いや、ほら、新しい事ってのは色々と試してみたいと思うじゃないですか。

 ただ単に、物を運送するだけのアースドラゴンになる【モード:アース】を搭載した際に、アレイスターはそんなに変身機能(モード)は追加しなくてもいいとは聞いてはいても、それはそれ。これはこれとして、追加したくなるのが、技術者って者ですよ。


「では、早速開始! 【モード:ギガンティック】!」


 はい、ポチッと。


「ちょっ……?! まだ心の準備が----」




 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆




 ~~イプシロンちゃん~~


「さぁ、じゃんじゃんやっちゃって!」

「「「「イエス! イプシロンちゃん!!」」」」


 あぁ、楽しい! 私の一挙手一投足、私の指揮によって、多くの人が動いて行く!


「後々の事を考えるのは一旦やめる! 今はハンドラ商会の存続のため、行動に移しなさい!」

「「「「イエス! イプシロンちゃん!!」」」」


 実に良い! あぁ、ススリア船長によって人格形成される際に使われたデータ、【荒海を駆ける大海賊の船長】というデータが、非常に喜んでいるのを感じます!

 あぁ、そうです! 私はこのために、このシュンカトウ共和国に来たと思うくらいには、私は非常に満足しています!


「週休2日と言っておきながら、10日休暇をしたと申請すると、『31日は最大9日までしか取得できないんだよね~』という意味の分からない言い訳をする会社に死を! 全ての従業員は守られ、お客様と共に幸せであるべきです!」

「「「「イエス! イプシロンちゃん!!」」」」


 あぁ、私のいう事がどんな事であろうとも、きちんと話を聞いてくれる!

 それがなんて素晴らしい事なのか、ススリア船長には行っても分からないでしょう!


「(しかしながら、これもあくまでも一時的な処置にしか過ぎないんですよね……)」


 と、私はどこか残念な気持ちであった。


 いま、彼らが私のいう事を聞いてくれているのは、彼らがシベリア会長という指導者を失っているから。そして、シベリア会長に化けていた狩猟のドン・デーロが自分の指示を聞きやすいようにするための催眠をかけていたから。


 デーロは、彼らから『理性』と呼ばれるモノを奪った。

 人間は、いや全ての生物は本来、理性と呼ばれるブレーキをかける機能が備わっており、相手を盲目的に信じないようにしている。それをデーロは、なんらかの能力によっていま、封じている。

 時間制限はあるようだけれども、そのおかげで私という、彼らにとっては部外者でしかない私の指示を聞いてくれているみたいだ。


「あぁ、でも今は一時の船長気分を味わっておきましょう」


 ススリア船長ったら、以前に「私の部下として働く、私のような人型ゴーレムを希望します! 人数はザっと100人規模で!」と言ったら、呆れながら怒って来たんですよ。

 ベータちゃんの、「新しい食器洗浄機が欲しい」というお願いは聞いていたのに……。


 私の今の配下は、蛇型ゴーレム達と、トムくんとオリーブちゃんだけ。

 このシュンカトウ共和国のハンドラ商会への売り込みの際に、アマーイサモーンを広め、私の配下となって貰おうと思っていたのですが、どうやら本当の意味での配下作りは、まだまだ先が遠そうです。



『なっ、なんッスか?! これはああああ!!』



 と、そんな事を考えていると、上から大きな声が聞こえて来た。

 なんだろうと思って声のした方角、すなわち上を向くとそこに居たのは----なんと、巨大化したアレイスターであった。

 あの巨大なマージ・マンジをなんとかしなければならないと思っていたのですが、まさか身内が巨大化する事によって、それに対処するだなんて思いもしませんでした。


 まぁ、ここはひとまず----



「アレイスターさーん! どうしてそんなに大きくなったんですか~?」

『知りませんッスよ、そんなのっ!』



 いや、そこはほら、『頑張って来たからッスよ!』とか、答えて欲しかったのですけれども。

 まぁ、それだけてんぱってるという事ですよね。多分。


「ほらほら! 大きくなったんだから、後はその巨大な敵さんをやっつけてくださいな」

『~~!! 私より作られたのが後の癖して~! あとで覚悟するッスよ!』


 そう言いながら、アレイスターは戦いに向かって行った。


 アレイスターは、私のような一般ゴーレムと違って、ドラゴンという魔物を使った特別製。ススリア船長のお気に入りである彼女は今後も、色々と改造されるんでしょう。


「頑張ってくださいね、アレイスター先輩」


 こうして私はハンドラ商会の面々を好き勝手に指示していた。



 ……あっ、ちなみに巨大マージ・マンジは、アレイスター先輩が倒してましたよ?

 どうって……こう、巨大化して、同じ身体になったから、魔法で普通に? いや、戦闘とか興味ないんで、その辺は他の人に聞いておいてください。




(※)【モード:ギガンティック】

 アレイスターに搭載されている、変形機能の1つ。超巨大なギガンティックドラゴンを模した機能であり、大型の敵との戦いに備えて開発……もとい、ススリアの悪ふざけも少しありながら搭載された機能

 発動すると30m級の巨人サイズに巨大化し、魔法などの威力が身体と同じだけ上昇する

 悪ふざけ感覚で付けられたのもあり、現在の活動限界時間は3分とかなり短め

>>「アレイスターさーん! どうしてそんなに大きくなったんですか~?」

>>『知りませんッスよ、そんなのっ!』


>>【モード:ギガンティック】は、活動限界時間は3分とかなり短め


どちらも元ネタありますわぁ~い!!

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