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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第221話 勝者への報酬と紫髪エルフ配信

「ほぉ、こんな風にて報酬が手に入るんですね!」


 エアクラフ・ハンドラと、イプシロンちゃんによる、10000m障害物競走。

 相手のレーンに障害物を置いて10000mを走るという勝負は、我らがイプシロンちゃんが勝利を勝ち取った。そしてその獲得商品が、イプシロンちゃんの手の中にあった。




 ===== ===== ===== ===== ===== =====

 【健脚(損傷中)】 提供者;エアクラフ・ハンドラ

 トビウオの魚人族であるエアクラフ・ハンドラの一番大事なモノである、"軽やかに走る脚"が、魔法魔道具【競争会場(バトルフィールド)】によって具現化したモノ

 取り付ける事で、エアクラフ・ハンドラと同じだけの健脚を発揮する事が出来るようになる

 (※)ただし現在は、提供者であるエアクラフ・ハンドラが無理をし過ぎたため、万全な状態ではありません

 ===== ===== ===== ===== ===== =====




 イプシロンちゃんの手の上に出てきたのは、半透明な長い足。

 空間内に出ている説明によれば、これはエアクラフ・ハンドラの、あの脚力を再現したモノらしい。この半透明な足を付ければ、エアクラフ・ハンドラのあの凄まじい脚力を再現できるという事だ。


 そう言えば、【競争会場(バトルフィールド)】という魔法には、相手に勝利する事でその相手を模した藁人形を獲得する事が出来る。そして、試合にかかった時間分、その藁人形を好き勝手に出来るという魔法だったはず。

 その藁人形の効果は凄まじく、藁人形を濡らせば相手の身体も濡れ、藁人形の腕を斬り落とせば相手の腕も斬り落とされるというモノだった。勿論、【競争会場】が終わればその藁人形で行った行為は全てリセットされるんだけれども。


 この魔法魔道具となった【競争会場】では、戦闘に負けた相手の一番大事なモノを、実体化させるというモノらしい。


「なるほど、これは確かに負けたら厄介なの、ニャア」

「えぇ。こちらの商品の一番大事な部分を、相手が使えるようになるという事は由々しき事態です」


 スコティッシュさんとシガラキ代表が言うように、これは確かに敗北するのはあまり避けたい事態である。


 敗北すると、こちらにとっての長所が失われて、その長所をこちらは使えるようになるのだから。

 彼らハンドラ商会が言っていた、『敗北はあまりしない方がいい』と言っていた意味が良く分かるというモノだ。出来れば、その事を勝負の決着がつく前に教えて欲しかったんだけど。


「おぉっ、これこそが我の勝利の証という訳ですか、ススリア船長! いざ、このタイミングにて言わせていただきましょうっ!

 ----勝利して、獲得()ったどぉ~!!」


 嬉しそうに、イプシロンちゃんはその半透明な足を、上へと掲げていた。


「……しかしながら、こんなボロボロの足だと要りませんね」

「え? なんで私に?」


 その半透明な足を、イプシロンちゃんが僕にポイっと渡して来た。




 ----いやいや、なんで私に渡してくるんですか。



「(しかし、この半透明な足、かなりガタガタだな)」


 この半透明な足は元々、エアクラフ・ハンドラを基にしたモノ。

 彼はイプシロンちゃんに勝とうと、足に蛇型魔道具【共感する蛇(スネーク・シンパシー)】を付けた状態で無理をして走っていた。その無理が、こういう形でも現れているという事なのだろう。


「もしかして----」




「さぁ、敗北のリスクが分かったところで、次なる勝負をスタートしようじゃあーりませんか!」


 私が半透明な足をどうにかしようと思っていると、紫髪の白衣エルフがそう宣言していた。


「初めまして、我が偉大なるシベリア会長に歯向かう愚かしいドラスト商会の諸君! 我が名はドラスト商会の開発担当本部長ハイブリ・ハンドラ! ハンドラ商会の頭脳にして、ハンドラ商会の知恵者エルフ!

 武闘には秀でぬこの身なれど、ハンドラ商会のためにバトルして見せよう!」


 紫髪の白衣エルフ、ハイブリはそう高らかに言って、


「----さぁ、愚かしいドラスト商会の諸君! 先のゲームはこちらの負けではあるが、こちらがバトルを決めていた。次は君達のターンだ。こちら側が一方的にルールやらゲーム内容やらを決めていたらフェアではないだろう?」


 そう言いながら、「どんな対決でもこちらは私が出る。私だけが出る」と言っていた。そしてシガラキ代表たちは傭兵と話し合って----


「言っておくが、この私に頭脳による知恵比べをするような、そんなバカは居ないであろう?」


 こちらをそう挑発しまくたハイブリとの勝負は----




「それではこちらは、【合戦勝負】としましょう!」




 ----頭脳とは全く関係のない、ガチンコのバトル対決となったのでした。





 一方、イプシロンちゃんはというと。


「エアクラフさん。こちら、私がお勧めする新商品のアマーイサモーンになります! 味の大航海、まさしく新時代を切り開く美味しさです! 是非とも、ハンドラ商会で取り扱う商品としてご検討していただきたく思いまして!」

「……私が言うのもなんだが、この場面で営業するのは可笑しくないか?」


 普通に、エアクラフさんに営業をかけていた。

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