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スローライフ配信をしてたら、相方のゴーレムがアップをはじめたようです  作者: アッキ@瓶の蓋。


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第180話 知らない弟子がいっぱいいるのだが配信

 ----という訳で、『ススリアの弟子の中で一番強いのは誰か』選手権という、イプシロンちゃん主催の武闘大会が開始されるのであった。


「いやぁ~! 予選大会ですら名勝負ばかりでしたね、ススリア船長!」

「その予選大会ってのを、私は知らないんだけれども」


 その予選大会っての、本当にやったんだろうね? というか、出来たんだろうか?

 この『ススリアの弟子の中で一番強いのは誰か』選手権は、選手権のタイトル通り、"(ススリア)の弟子"である事が出場条件。そんな中で、予選大会なんて出来るほど、弟子がいる覚えなんてないんだけれども。


「何を言ってるんですか、ススリア船長! 全144人にも及ぶ出場者を12人に絞るのは大変だったんですからね」

「144名?! そんなに居たのか?!」


 イプシロンちゃんの話を聞くと、全12ブロックで12人ずつ一斉に戦い合う、サバイバル戦を予選としてやっていたそうだ。その予選を勝ち抜いた12人が本選出場者として、今から戦うみたいである。

 ……というか、私としたら、弟子が144名も居たことの方が驚きなのだけど。


「この大会では、1回戦だけ3人による対戦! 準決勝、そして決勝は2人ずつの対戦となっております! それぞれのブロックにおける、一番の勝者が勝ちあがる! まさしく、最強を決めるのに相応しい大会ではないでしょうか!」

「師匠役であるはずの私が、何一つとして把握してないんだけど……」


 とりあえず、いまさら大会を止める事も出来ないので、私は対戦票だけ見せてもらう事にした。




~【アルファ・ブロック】~

〇『錬金もバトルもお任せあれ』タラタ

〇『多属性の狩人』スルーヨ

〇『シュンカトウ騎士団第五の槍』ピエーム


~【ベータ・ブロック】~

〇『信念と執念の部隊長』ダンパン

〇『シュンカトウ騎士団第三の槍』ザザード

〇『多次元の格闘家』イボーク


~【ガンマ・ブロック】~

〇『飛び出す刀剣拳法』サビキ・ウミヅリ

〇『最新型魔物ゴーレム』アレイスター

〇『道場を作った騎士団長』ネゴシィ


~【デルタ・ブロック】~

〇『成長し続ける姫騎士』フランシア

〇『氷炎貴族』トカリ

〇『多雨林の騎士』スグハ




「おいおい、アレイスターもいるじゃないか!?」


 私は見せてもらった、なんか無駄にカッコいい呼び名がついている対戦票を見て、驚いていた。

 第3ブロック----ガンマ・ブロックと名付けられたその中に、アレイスターの名前が入っているではないですか。


「何を言っているんでしょうか、ススリア船長! 彼女、アレイスターもまたあなたの弟子になりたくて、魔物ゴーレムとなった! 十分に出場資格を満たしている! 大航海に出掛ける準備は出来ているというモノだ!」

「……まぁ、確かにそうと言えばそうだけど」


 しかし、一番身体能力が低いという設定のガンマちゃんの名前がついたブロックが、一番強い人達が集まる激戦地区になっているのだけど。

 アレイスターだけではなく、サビキ元王女様や、うちに道場を作ったネゴシィ騎士団長とか。このブロックが一番の見どころになっているよな。


 あと、よく見たらタラタちゃんやフランシアの他に、スグハ・イボーク・スルーヨの冬ブロック決勝で戦った3人衆。それと、ダンパン部隊長もいるじゃないか。

 他国の元王女様が2人、シュンカトウ騎士団の騎士団長と部隊長とか……私、そんな貴い人達を弟子入りさせた覚えは全くないんだけどなぁ。


「見覚えがないのは、【ピエーム】と【ザザード】の2人だな」

「あぁ! その2人は、ススリア船長も会った事のある2人ですよ! 確か、シュンカトウ騎士団四天王とか言っておられたのでしょう!」


 四天王……あー、なんかそう言うのも居たような、いなかったような……?

 「船長と会った事がない人は、弟子ではないので出しませんよ!」と、イプシロンちゃんは笑っていた。蛇達も笑っていた。

 いや、だから弟子が144名も居るとか、私はまだ信じてないですからね。


 そのうちの2人が、本選出場という感じか。というか、そのピエームというのが、いきなりアルファ・ブロックで戦う事になっているじゃないか。


「(まぁ、会った事のある人なら、見ていて思い出せるでしょう)」

「では、ただいまより1回戦第1試合! 基礎にして始まり、アルファ・ブロックの始まりでございまーす! 出場者の3人は、今すぐ試合会場にお集まりくださーい!」


 おっ、そんな風に考えていたら、早速試合が始まるみたいだね。



「1回戦第1試合! なんと、全員エルフという、エルフ対決になってしまいました!」


 おっ、全員エルフなんだ。という事は、ピエームというのもエルフなのか。


「1人目の出場者は、『錬金もバトルもお任せあれ』! エルフにして、錬金術師ススリアの一番弟子! タラタ!

 2人目の出場者は、『多属性の狩人』! ダークエルフにして、様々な錬金術による狩人! スルーヨ!

 3人目の出場者は、『シュンカトウ騎士団第五の槍』! バンブーエルフにして、シュンカトウ騎士団四天王の1人! ピエーム!」


 試合会場には、3人のエルフが立っていた。

 鎧に身を包んだタラタちゃん。なんか色鮮やかな片眼鏡(モノクル)を付けたスルーヨ。そして、騎士制服を着た緑色の肌のエルフ。


 ……あれがピエーム。バンブーエルフか。


 バンバーエルフとは、竹林に暮らすという噂のエルフだ。

 竹を食物とするために強靭な顎を持っているのだとか、パンダに騎乗して戦うとか色々と噂で聞く事はあったが、いずれも噂程度でどういう種族なのか未だに謎が多い種族である。


「さぁ、どうなるのか楽しみだ」


 あと、絶対にあのピエームというの、会った事がないよ。あんな特徴的な肌の人、会ってたら絶対に覚えてるって……。

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