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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
殺し屋稼業
81/100

第81話



 「来い」



 クイッと左手を前に出し、手招きする。


 それに呼応するかのように怪物は翼を躍動させる。


 途端に周囲の空気が”揺れ”た。


 空間がダブったようにさえ見えた。


 圧倒的な質量が、眼前に迸り。



 ザッ



 ——そういえば、さくらが言っていた。



 悪魔には「形態(モード)」があって、状況に応じて自らの力を解放する。


 属性に応じて形態の種類があるみたいで、【属性】の種類は全部で12種。


 それぞれ、【黄・黄緑・緑・水色・青・桃・赤・うす橙・茶・黒・白・灰色 】


 のタイプに分かれており、4つのリゾーマタに由来する力を持つ。


 基本は“バニラ状態(ノーマル・モード)“と呼ばれる戦闘モードに移行するが、そこから各属性に合わせたモードに移行できる。



 あの時宿で見たブーニベルゼの「姿」は、ほんの一部だそうだった。


 段階としては1段階目。


 つまり、ノーマル・モード。


 純粋な魔力を発現でき、主に身体能力や肉体の「強度」を上昇させることができる。


 人間の姿のままだと力が制限されるらしい。


 それは肉体的なシンクロ率が関係しているみたいだが、詳しくはまだ…

 


 不意に感じたんだ。


 あの怪物が「何」かはさておき、姿は変貌させたのは恐らく…



 対照的に、ブーニベルゼの姿は「人間のまま」だった。


 さくらが教えてくれた戦闘形態。


 その情報が正しいなら、この場面は変身するべきなんじゃないか?


 怪物の爪が、——牙が、彼女の頭上へと襲い掛かろうとしている。


 距離は加速度的に縮まってる。


 にも関わらず、彼女はゆったりと刀を身構えるだけだった。


 踵のついたスニーカーが、僅かに地面から離れただけで。



 

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