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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
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第64話


 彼女の手が痛みのする場所でピタッと止まって、妙に温かい感覚が全身に走った。


 触れた指先から込み上げてきた。


 ブワッと、下から何かが浮き上がってくる。


 熱?


 風?


 わからない…


 とにかく、妙な心地よさが体全体に広がった。


 力が抜けていく感覚だった。


 みるみるうちに、痛みが遠ざかっていった。



 「最近はちゃんと練習しているのか?」


 「はい…?」


 「恋愛などというくだらない俗物に手を出しているからだ。こうなったのは」



 ちゃんと練習してるか、…だって?


 何でそんなことを聞かれたのかわからなかった。


 初対面ではないにしても、内容が内容だけに。



 「練習…っていうのは?」


 「「剣道」のことだ。何をそんなに驚いている?」



 …そりゃ、驚くだろ。


 よもや「剣道」なんていう言葉が出るとは思わなかった。


 …えっと、この「悪魔」はどこまで知ってるんだ?


 戸惑ったまま、ありのままの気持ちをぶつけようとした。


 辻褄が合わなかったから。



 「ここで話すのも何だ。一旦離れるぞ」



 彼女はそう言うと、俺の肩に手を当て、フッと微笑んだ。


 次の瞬間だ。


 目の前が真っ暗になったのは。


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