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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
58/100

第58話



 「魔法障壁か。そんなもの、力ずくでこじ開けてやる」



 見えない壁に阻まれた後、ヤンキー野郎は続けざまに態勢を整えた。


 攻撃を防がれた直後だ。


 両腕を振り下ろした勢いに任せて、再び距離を取る。


 今度はさっきよりも近い。


 そして、“低い”。


 連撃への滑らかな動作の繋ぎ。


 その対角線上に、ゆったりと動く彼女の「構え」が。



 ダンッ



 直線上に移動しようとする時間。


 勢いのままに地面を蹴ったヤンキー野郎の靴底が、床を強く振動させる。


 体重を利用しようとする脚。


 地面の”平面“から剥がれようとする指。



 攻撃への連撃は滑らかだった。


 動作の合間には”隙”がないほどだった。


 しかし——



 攻撃から攻撃へのモーション。


 その流れの中に、「外」からの“異物”が割って入る。


 


 「腕」だ。


 腕が、突如として伸びてきた。


 風船が突如として割れたような変遷が、目の前にあった。


 俺はそれを「目」で捉えることはできなかった。


 ヤンキー野郎が流れの中に動いていた。


 それは追えていたんだ。


 ゆとりもないほどの短い間隔。


 その“縫い目“の中には。


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