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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
57/100

第57話




 …なん…で…?



 俺の瞳には、確かにそう映っていた。


 「接触」しなければ、あんなふうに拳は止まらない。


 決して寸止めをしているわけじゃない。


 一撃を繰り出すモーションは、確かに“完結”していた。


 拳は触れていたんだ。


 『物体』


 ——その”表面”には、確かに。



 「チィッ」



 ヤンキー野郎は、一度距離を取った。


 距離にして約2〜3m。


 間合いにしては十分な距離だ。


 再び攻撃を繰り出す準備を整える。


 地面の上を滑る脚。


 体全身を使った反動。



 腰を落とす。


 下半身に重心が移動する。



 バッ



 そこから放たれた「跳躍」は、あっという間に2人の距離を潰した。



 空中に飛び立つヤンキー野郎。


 床から約数mの高さにまで跳ね上がり、両腕を振りかぶる。


 


 彼女はそれを迎え撃つ素振りすら見せなかった。


 彼女の「動作」は、最小限の中に抑え込まれていた。


 ガードが間に合わないわけじゃない。


 “守ろうと”する意識すら、“微塵も発していなかった”。



 敵が、真正面から拳を振り上げているにもかかわらず、だ。



 ——壁



 それが、実際に「何」に該当するものかはわからない。


 確かなのは、ヤンキー野郎の攻撃が届いていないということ。


 さっきと同じように、十数センチ手前で攻撃が“防がれていた”ということ。

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