表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
52/100

第52話


 場内がざわつき始める。



 …妙だな



 まあ、無理もないか…


 試合で吹っ飛ばされることなんて子供の時以来だった。


 それも低学年の頃の話だ。


 何か異常なことが起こってる。


 それを周囲も感じ取ってるんだろう。


 少なくとも対峙している俺にはわかる。


 相手の『力量』が。


 「剣道」に於いては初心者だ。


 それは間違いない。


 だけど、そのマイナス面を取って余りあるほどの身体能力。


 一言で言うと謎だった。 


 原因を突き止められないほどの歴然とした「力」の差。


 それが“何”かはわからないが、今はとにかく…



 まずは、相手との距離感を掴まなきゃダメだ。


 話はそれからだ


 息を吐け。


 ——吸え。


 目の前に集中するんだ。


 集中し、研ぎ澄ませろ。


 いつもやってきたことだろ?



 「苦戦しているようだな」



 聞き慣れない声色が、背後から聞こえてくる。


 夏海…?


 いや、それにしては声が低いな


 じゃあ誰だ?


 他に思い当たるやつなんて…



 場内のざわつきが一段と大きくなって、俺は周囲を見渡した。


 会場の人たちの視線は、なぜか俺の“背後“に向いている


 とりわけ奇妙だったのは、ヤンキー野郎の視線が、その方向に向いていたことだ。


 孝太たちがいる場所。


 体育館の壁際に。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ