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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
39/100

第39話


 「お前を倒せば、龍宮寺さくらに会えると聞いてな」


 「は?」



 …何言ってんだ、コイツ


 さくら?


 なんでさくらの名前が出てくるんだよ



 「さくらに何か用か?」


 「お前には関係ねー」



 はぁ?


 ヤンキー野郎は多分関東国際の生徒だ。


 緑のブレザーに、学校の紋章を模ったオリジナルのエンブレム。


 トラディショナルなタータンチェックのズボンが、はだけたシャツの下に伸びていた。



 「ルールは3本勝負なのか?」


 「そうよ。先に2本先取した者が勝ち」


 「相手が死んだ場合は?」



 ざわつく体育館。


 ヤンキー野郎のとんでも発言に、空気が一瞬固まる。


 そうでなくとも、視線が一箇所に集まっていた。


 注目されている中での衝撃発言。


 死んだ場合、って言ったよな…?


 周りの生徒もそう聞こえたに違いなかった。


 じゃなかったら、こんな空気にはならないだろう。



 「コホンッ。貴方の強さは認めているわ。だけど、ある程度の節度は守ってもらいましょうか。ここに呼んだのも、ルールは守ると約束したからよ」


 「ハイハイ」



 何やら揉めているようだった。


 今までこんなことはなかった。


 陽菜に雇われた刺客どもは全員、陽菜に惚れているか金に釣られているかだった。


 いずれにしても陽菜の命令に付き従う従順な奴らだ。


 だがこのヤンキー、今までのやつらと何かが違う。



 「これが武器か?」



 竹刀を持つなり、面白そうにそれを眺めていた。


 そこ、持つとこじゃねーぞ。


 逆だ逆。



 …絶対に剣道の経験者じゃないだろ。



 しまいには、“胴着は着けない”と言い始めた。




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