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プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
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第36話



 「強い」ってなんだろう?


 その答えを、直接ジッちゃんから教わったことはない。


 そんな答えはどこにもないのかもしれない。


 そう思えるほど、いつも漠然としてた。


 なんでジッちゃんは剣道をやってたのか。


 なんで、あんなことを言ったのか。


 考えれば考えるほどモヤモヤした。


 竹刀を握り続けるしか、答えを得られないのかもしれないって、——思えた。




 「今日こそ決着をつけるときね。葛城ユウト!!」



 体育館の観客席で、腕を組みながら見下ろしている女子が1人。


 凛とした立ち姿。


 キリッとした鋭い瞳。


 立体感のあるお嬢様ヘアー(ふわふわポニーテール)が、てっぺんについた黒いヘアアクセサリーの下でクルッとウェーブを巻いている。


 学園一、二位を争う美少女と噂されるだけはあり、その存在感は圧倒的だ。


 彼女が一声あげるだけで、全校生徒は一斉に振り向く。


 男子はとくにだ。


 彼女に目をつけられた生徒は1人残らず退学処分か、自ら登校を拒否するほどの精神的ダメージを負わされる。


 それはこの校内においてのみならず、だ。


 渋谷区、及びその付近の高校は彼女の縄張りであると言っていい。


 …全く、とんでもないやつに目をつけられたもんだ。


 こちとら、普通の学校生活を送りたいだけだってのに。


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