表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
世界最強になるために
35/100

第35話



 「ユウト。よく聞きなさい。勝負の境目はすでに“起こって”いる。こうしている間にも、時間は過ぎているんだよ?」


 「…それが?」


 「私たちが生きている時間には限りがある。それに、選択をする「数」にも」



 ジッちゃんはこう言いたいみたいだった。


 普段の生活の中で“嘘をつかないこと”。


 日常の1秒1秒の中に「死」を切り離せる領域がある。


 全ては「一瞬」だ。


 一瞬で、物事の運命が決まる。


 だから一つ一つの選択に気をつけなさい、——と、ただ、真っ直ぐ。



 あれ以来だ。


 俺はずっと考えてきた。


 ジッちゃんに追いつきたいって気持ちが強かったのもそうだけど、あの日の言葉がずっと残ってたんだ。


 「強くなるために剣道を始めたわけではない」


 その言葉が、どうしても理解できなかった。


 強くなる以外に剣道をやる理由なんてない。


 そう思う以外になかった。


 「強さ」だけが、あの当時の俺の全てだったから。



 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ