表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プリンセスは殺し屋  作者: じゃがマヨ
初体験…?
14/100

第14話



 「仕方がないだろう。こうでもしなければ、此奴はまたさくらを襲おうとするぞ」


 「さくら様は同意しておられたようですが…」


 「ほう。お前はさくらの味方をするのか。ではなんだ?私の「体」を此奴の好きにさせていいとでも?」


 「ブーニベルゼ様の体である以前に、この体の所有権は主にさくら様にあります」


 「だとしてもだ。それに、こんな小僧に何ができる?なぜ私が此奴らのままごとに付き合わなければならんのだ」


 「それはそうですが…」



 謎の生き物は、パタパタ羽を動かしながら彼女と話していた。


 声は高く、女の子っぽい声色だった。


 …いや、そんなことはどうでもいい。


 一体なんで「喋って」るのか。


 それが謎すぎるんだが…



 「…ふん。まあいい。おい、小僧。「私」が何に見える?」


 「何…って…」


 「私は貴様が思っているような単純な生き物ではない。いや、本来「生き物」というのはどこにも存在していないかもしれんな。この”地上“では」


 「…はい??」


 「私がさくらではないことは、なんとなくわかるか?」


 「…あ、えっと…」


 「つまりそういうことだ。さくらと私は1つの体を分け合っている。契約を交わしたんだ。もう10年以上も前に」



 …契…約…?


 1つの体を分け合っている…って??



 「“無断で体に触れるな”とはそういうことだ。わかるな?」


 「さくらは…?さくらはどこに?!」


 「案ずるなと言ったろう。話が終われば元に戻る」


 「あんたは誰だよ…!」


 「だからさっきから説明しているだろう。私は人間ではない」



 人間じゃないって言われたって…


 「悪魔」とか、そんなふざけた話が…



 「さくらが望めば、お前を殺すことだって容易い。ありとあらゆる「死」の体験をさせてやることも。…まあ、せいぜいそうならないことを祈るんだな」


 「ダメですよ。あまり怖がらせては」


 「ふふ。しかしこんな小僧の何が良いのか私にはわからん。自分よりも弱い生物を好きになるなどと…」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ