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神風を悔いて
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ありもせぬ 神風に縋る 負け隠し
風に吹かれて 蕾は散りゆく
解説
本日の国語の模試の過去問を解いていたのですけれど、そのなかに神風特攻隊に関する記述があったので彼らに対して思いを馳せながら詠みました。
風とは世論や上層部の意見などを表していて、蕾は犠牲になった若い人たちを表しています。
風の流れは蕾にはどうしようもなく、吹かれ続けて収まらなければ散ってゆくしかありません。
自分の意見など聞かれることなく命を散らすしかなかった若き青年たちを表現しています。
戦争は起こるべきではないと思うけれど、それ以上にあるべきではないのはこのように死を前提として動くことを強要されることだと思います。




