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五十一話 俺の教官がこんなに可愛い訳がない。

 教官、なんでコンバインすたーとなんでしょうか?

 農業用機械なら他にも色々あると思うんですが、着眼点が意味不明です。


《 今は収穫する物で溢れていますので、その中でも最重要は主食である米や麦です。現状コンバインが1番使用機会が多いと判断しましたので、三人にはコンバインから運転に慣れてもらいます 》


 せうですか……。


 と言うか、アイツらに使わせるの?

 魔法で充分じゃないか?


《 彼らには今後指導員としても動いてもらう予定です 》


 必要かな? だって教官簡単に調教するじゃなイカ。


《 彼らは守護霊の繋がりが出来ていたので可能でしたが、今後干渉できない者が来る事の方が多いでしょう 》


 先を見据えての事ですか。


 そもそもどうやって動くの、これ?

 石油とか無いんじゃ無いの? 


《 動力源には『魔石』を使用して、魔力で動く仕組みにしてあるので問題ありません 》


 ちょっと待て、何だよ魔石って?

 そんなもん俺知らないんだけど!?


《 鉱石の一種です。魔力を溜め込む性質があります、魔物の体内に宿ることもありますが 》


 そんな便利な物どうして教えてくれなかったんだよ!

 鉱石って事は土魔法で作れるじゃん!!


 …? 魔物の体内に宿るって、一度も見たことないんだが


《 ある程度上位種で無ければ宿りません。ハクやヴァンは宿していると思われますが、通常の魔物では宿る事はありません 》


 そりゃあ気付かない訳だ。

 

 でも、魔石の魔力も無尽蔵じゃないだろ。

 ため込むって事はいずれ無くなるんじゃないのか?

 それにあんな大型の機械を動かすなんて……相当な魔力を使うんじゃないの?


《 補給源は確保してあります 》


 えっ、そうなの? 

 そんな便利な魔力補給源があるなら教えてよ! なんでいつも俺だけナイショなんだよ!!


《 正確には先ほど確保出来ました 》


 ん?

 先ほど、とは?


《 白馬達です 》


 

 おい!

 生物を何だと思ってるんだ!


 その為に霊獣化を進めたのかよ!鬼畜!


《 白馬達には運搬用の足となって貰いながら、就寝前に魔力の補給をしてもらいます 》


 完全に動力源扱いじゃないか! 電池じゃねぇんだぞ!!


《 霊獣の魔力量は膨大です。動力源の補給をした所で彼らの身体には大した影響はございませんので 》


 そう言う問題じゃないだろ……


 アイツらの意思とか完全に無視じゃないか。

 

《 彼らには霊獣化の条件として、これらを提示して承諾を得ています 》


 根回しは流石ですね。ほんと鬼。



 じゃあ、アレじゃない?

 普通に運搬用の車両とか作ってしまって

 あいつらに補給してもらって運用した方が良くないか?

 それなら、生物に頼らなくて安定するんじゃないか?


《 そんな物作って街にでも行ってみなさい。騒ぎになる事は明白です。最悪技術が奪われでもして、世界のバランスが崩れたらどう責任を取るおつもりで? 戦争の仕方が一気に変わってしまい、多くの犠牲がでますが? 》


 あ、いや提案しただけです

 そんなに怒らないでください……


 クソッ、ちょっと失言しただけでコレだ……

 熟年夫婦も真っ青だよ、ホント。いや熟年夫婦ってこう言う感じか、嫁には逆らうもんじゃないね。


《 ……っ!/// 》


 ……教官?

そろそろ教官視点の話とかも書こうと思ってるので、よろしくお願いします

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― 新着の感想 ―
[一言] コンバインにバリスタ乗っけたら戦車もどきになるから軍事的に危険なものになる可能性があるって、別の人の作品で行ってた気が…
[一言] 教官殿が夫婦って単語に耐性無さすぎでチョロかわいいです 素晴らしい
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