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十六話 除霊

 「そうそう、1番初めの話に戻るんだけど、君の『墓荒らし』だけど。どうやら、回収した死体に悪霊が残っていたら、それも回収するっぽいんだよね。」


 え? 悪霊も回収すんの??


 「今は三体分しか憑いてないから大したことは無いけど、あんまり増えすぎると君の人生に悪影響だから成仏させながらやっていってね!」


 「ちょっと待ってください!女神様!! 成仏って、悪霊の無念を晴らすんですよね? それって結局ひとを殺したりも入ってきちゃったら殺したやつに取り憑かれて、結局解決しないじゃないですか!」


 「僕が何のために聖魔法を、授けたと思ってるんだよ…。取得した時点で何となく察して欲しかったんだけど、聖魔法を使えば浄化できるよ。」


 あっ、そうなの?

 なんだ簡単じゃん。イージーモードは好みのタイプでした、僕。


 「先に言ってくださいよぉ。ちょう不安になっちゃったじゃないですかぁ〜(甘え声)」


 「うっ…、結構キツイね、その喋り方。まぁ、基本的に悪霊は聖魔法の光で浄化できるから安心してね。聖魔法の強さは君が込めた魔力次第だから、後は頑張ってね。そろそろ時間切れだから僕はもう帰るけど、ちゃんと自分で成仏した霊体の供養はしてちょうだいね?」


 「えっ、そこまでやらなきゃいけないんですか? 僕、子孫じゃないし、メリットないと思うんですけど…」


 「良いからやっといて! これは勘なんだけど…多分その方が君にとって得になると思うから、ちゃんとやっておくように!じゃあ僕はもう行くね。」


 女神様が光に包まれていくーーーー。


 「また何年か経ったら会いに来れると思うから、それまでよろしくねーーー。邪神からの妨害も強くなってきてるから、どうか死なないでね」


 えっ、妨害増してんの?


 「ちょっーーー。それは聞いてないですって!」


  ………



 消えてしまった。


 どうやら厳しい戦いになりそうだ、それよりもさっさと悪霊退治しなきゃ…





 とりあえず

 女神様が消えてから気づいたんだが

 俺は自分に取り憑いた悪霊なら目視出来る様になったらしい。


 聖魔法とやらのおかげだろうか?


 今もずっと左右の肩と首筋に後ろから人間っぽいのにガジガジされている


 痛みは無いんだが、めっちゃ肩と首が重い!


 前世に感じた、訳の分からない気怠さと肩こりにメッチャ似てるんだが、もしかしてそう言うのって取り憑かれてたからなの??


 ずっと仕事の姿勢が悪いとか、寝る時に超寒くして寝てたから血流が悪くなって痛いのかと思ってたけど、まさか霊の仕業だったなんて…。


 ちなみに、何故

 超寒くして寝てたかと言うと

 俺は起きるためだ。


 夏なら起きたい時間のちょっと前にエアコンを最低温度にして、冬なら窓を開けて暖房をつけて

 こちらも起きたい時間のちょっと前くらいに切れるようにして、どちらも床で寝ると

 あまりにも寒すぎて命の危険を感じるからか

 絶対に目が覚めるのである。


 毎日18時間労働を耐え抜くために俺が開発した起き方だ。


 体の疲れは殆ど取れないし

 日々、命の危険を感じるからオススメはしない。



 とりあえず聖魔法で成仏させてやろうと思うんだが

 どうやって使うのこれ?


 《 対象に手をかざして光が出ることをイメージしてください 》


 なんか解説が頭に流れたけど

 これが女神様が調教した守護霊の力か。


 確か、解説役としての役目を果たさせる為に知識を詰め込みまくって調教した結果、相当弱体化して、最低限の言葉しか授けられないだとか…


 どんな調教したんだよ…。


 言われた通り、肩にいるヤバそうなヤツに手をかざして光をイメージするーーー。


 (うおっ!マジで光が出てきた!)


 光が肩にいるヤツに注がれる


 するとーー


 「グギャアアアアアアアア!!!!!!」


 ブシュウウウウゥウゥゥゥ…………




 五月蝿っっ!!


 メッチャ五月蝿いし、超苦しんでんじゃん!!


 あ、でも何か光り輝いて天に召されて行ったぞ……


 心無しか、安らかに昇って行ったような気がする。


 

 すると

 いくらかの光が俺に向かって降り注ぐ


 「えっ、何これ?なんか俺に来たんだけど?」


 《 霊体が魂体に変わる際に霊力が一定量は霧散します。その分が吸収されました。 》


 霊力って何?


 《 霊体の力の源です 》


 説明短すぎて全然わからないんだけどっ!?


 まぁ、なんか役に立つんだろう…


 俺は続けて反対側と背後にいるヤツも成仏させた。



 これで、準備は整った。



 まずは食料確保しないとなーー。


 植物理解もあるし、他のスキルも試してみたいから

 今日は一旦寝て、明日から頑張ろう。



 次の日

 俺は森の探索へと向かった


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