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十五話 授かったチカラ

 女神様が俺に手をかざすと

 掌から光が俺に流れてくる。


 暖かい……何だろう…この安心感は



 「さぁ、終わったよ!ステータスプレートを確認してみて!」


 言われるがまま

 俺はステータスプレートを確認する。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前  レイダー・ラグーン

種族  人

守護霊 存在値(小)

魔法  土、聖

スキル 墓荒らし(初級)、剣術(上級)、弓術(中級)、視野拡大(上級)、植物理解(上級)、土壌理解(上級)、天候理解(初級)、石材加工(中級)、木材加工(上級)、金属加工(中級)、調理(初級)、調合(中級)、家政婦(中級)、恐怖耐性(上級)、魔力操作(中級)、魔力譲渡(初級)魔力使用量増加(初級)、乗馬(中級)、覗き(中級)、泥棒(中級)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 なんか『守護霊』って枠が増えてる


 種族も『人』に変わってるし、『聖魔法』も頂けたようだ。


 「この守護霊の存在値って何なんですか?」


 「驚きもせず淡々と聞いてくるんだね……ちょっとがっかりだよ。肝が据わってると言うか、関心が薄いと言うか…」


 「さっきから驚き過ぎて、逆に何も感じなくなったんですよ。貴女のせいです。とりあえず説明お願いします」


 「守護霊って言うのはね、1人に対して一体だけって訳じゃないんだよ。人間が死ぬと、一度霊体に変換されて、その後魂に還るんだけど、その時に無念や恨みと言った『悪想念』を強く残していると悪霊や地縛霊として、現界に残っちゃうって言ったよね?」


 「はい。じゃあ正しく成仏したらどうなるんですか?」


 「そこなんだけど、魂に還って魂界へとたどり着いた後は、次の転生までの間、魂のつながりがある者。基本的には自分の子孫達に守護霊として取り憑き、手助けをしたり守ってあげたりすることが出来るんだよ。」


 なるほど…

 正直、守護霊の存在とか全く信じてなかったけど

 テレビでやってる霊能力者とか、割と正しいことを言っていたのか。


 「ただ、取り憑く為には魂の一部だけ霊体に変換して力を行使するんだけど、基本的に魂の力全てを霊体に変えられる悪霊達には単体では及ばない事が多いんだ。だから、先祖総出で子孫達を守るんだよ。霊体を分裂させて、色んな人に憑依してね。」


 「そこまでして子孫を守るもんなんですか?」


 「自分の子や孫が苦労する所なんて、普通は見たく無いからね。それに一族の誰かが犯した罪はその一族の連帯責任になるから、魂消滅の評価にも関わってくるんだよ。だからみんな子孫を必死に守るのさ」


 「だからなんですね…。納得しましたけど、結局自分の為って事ですか」


 「あくまでも一部の魂はね。基本的に正しく成仏した先祖達は子孫が可愛くてしょうがないから必死に守っている者の方が圧倒的に多いよ」


 俺には人の親になった経験なんて無いから

 その気持ちは死んでもわからんな…

 実際死んだけどわからなかったし。


 「ただ…魂界から霊体の行使って物凄く燃費も効率も悪くてね……。現界に霊体の依り代が無いと相当弱体化されちゃうんだよ。」

 

 「…?。依り代って何なんですか?」


 「それは仏壇なんかにある『位牌』だね。ちゃんと供養してあげないと先祖達も力を発揮出来ないのさ」


 「まさか仏壇にそんな機能があったとは…。?、でもそれじゃあそう言う文化のない海外ってどうなるんですか?」


 「そこが問題だったんだよね…。元々文化はあったはずなんだけど、邪神の手によって次第に文化を消されちゃってね。日本だけは残ったって感じだね。だから日本は比較的海外に比べて平和なのさ」


 「でも日本は核を落とされてるんですがそれは…」


 「それはしょうがないよ。日本って本来世界の中心になっていた場所だからね。かつて陸地が一つだけだった時代があるんだけど、その時、最も高い山の頂上に当たる部分が今の日本。創造神様はそこを最も神に近い領域として、人類を纏め上げる事が出来る上位者の住む土地として作られたんだよ。だから邪神達の対象になっちゃって核を落とされちゃったって事なんだよね。」


 日本って結構重要な所だったのか。


 確かに、日本語って日本人しか使わないし、日本独自の文化とか他の国とは違いすぎるからな。

 譲り合いとか思いやりだとか


 過労死も海外には存在しない言葉らしいし

 日本人って特殊なもんなのか


 「だからお願いがあるんだけど、この世界では先祖を供養して『位牌』を作るなんて文化は存在してないから、正しい供養の文化を君には広めていって欲しいんだよね。」


 「俺が広めるんですか? 現状追放された1匹狼さんにお願いするには随分と香辛料がキツすぎでは?…」


 「その為にも、君に力を授けたんだよ。大丈夫! 神の御業とも言える聖魔法を、君には授けたんだし、墓荒らしに守護霊もいる!! 何とかして!」


 最後はただの願望じゃないか(呆れ)


 こうして俺は

 世界の命運を託されたのだが…


 あぁ…女神様……

底辺作家なので

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