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十四話

「……俺が救済措置ってどう言う事なんですか? 俺の魂を回収した時からそう使われるって決定してたんですかね?」


「君には悪いけどそう言う事だね。この世界が造られたばかりで日が浅いって言うのは事実だよ。だけど、この世界の魂は新しく生み出されたものじゃない。元々あった世界で罪を重ね過ぎた者、そして余りにも霊体に妨害を受けてしまう者達の為に造られたのが今いる世界だよ」


「厄介者ばかり集めた肥溜って事ですか。随分と残酷な世界を作られたもんですね、神様って言うのは」


「うん、そう言われても仕方ないと思う。ただ、その代わりにこの世界では今までの世界とか同じ作りにはしなかった。流石に一度失敗しているからね、だから大幅な修正と改変が加えられてスキルと魔法って言う、今までの人間の枠を超えた力を持つ事を可能にした。そして魂の発展速度を速めようとしたんだよ。」


まぁ、たしかに

同じ知能を持った生物が

特殊能力を、手にしたら、能力持ちの方が

色々と早いだろうな。



「ただ、問題があってね。元々あった世界でもそうだったんだけど、創造神様に謀反を企てている神達…その影響を前の世界よりも受け過ぎていてね。ただでさえ、悪い魂が一杯集まる所だから、発展速度は物凄く早いけど人間としての質があまりにも邪悪過ぎる世の中になってしまったんだよ。」


「ちょっと待ってください。前の世界も影響を受けていたって、じゃあ元々人間ってのは本質が違うんですか?」


「そうだよ。争い、殺し合い、環境を破壊し、私利私欲に塗れて恨み合う。そうしたのは他の神から影響を少しずつ受けてしまって、神の子、人はーーー人間に堕ちてしまった。」


「人と人間って別物なんですね。」


「人って本当は創造神様と常に繋がっているの。でも魂が汚れてその繋がりが弱くなって、線が切れてしまった者。神との間が出来たモノ。それが人間だよ。」


「全部神々の影響じゃないですか…。で、実際俺をどう使おうって話なんですか?」


「君にはね、この世界の魂、霊達を導いて欲しい。創造神様が望んでいる人間の本来あるべき姿、この世界の本当に望まれている姿への導き手として。」


「………拒否権は無いんですよね。そもそもどうして俺なんですか?」


「君は、最初の世界で人から1番初めに種人になったからだよ。ただ、それに気づいた他の神々、分かりやすく邪神って呼ぶね。邪神達が君の魂に直接妨害をした結果ーーー君は自ら大罪を犯し、転生を繰り返しても霊体に邪魔をされる連鎖を作られてしまったの。そんな君にもう一度チャンスを、って言うのが今回の事だよ。」


「まさかそんな特別感のある存在だったんですね…また邪神か……。……分かりましたよ。どうせ拒否とかも出来ないんですし、言われた通りやらせていただきますよ。」


正直頭が混乱しかしていない。


急にスケールの大きい話をされてもイマイチ納得がいかん


でも、転生なんてもんの記憶があるからかな。


納得はしてないけど、何故かしっくり来てしまった。


「ごめんね。でもこのままの状態で君1人に任せるのも厳しいと思ったんだ。だから企画書を提出して僕の提案が通ったから、君に新しい力とサポートをする為に僕はきたんだよ。」


「なんか企画書って言うと急に神聖感無くなりますね。それで、一体何を授けてくれるんです?」


「君に神力の一端を授けるよ。後は僕の元で調教した守護霊を付けてあげる。この子には君だけに認識出来る解説役としてお供してもらうね。」


こうして俺は新たな力と解説オトモを手に入れた。


しかし、守護霊とは……調教って言ってたけど

内容は聞かないようにしよう

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