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十三話

 「神☆降臨!」


 女神様が、ダブルピースしてる。


 あぁ…女神様………


 「声は聞き覚えがあるんですが、多分人違いでした。すみません。僕の知り合いの神様は、もっと荘厳な方だと信じてるので大丈夫です。」


 「何言ってるんだい!僕はその神様だよ!」


 「僕っ娘女神様なんて、いつからそんなキャラに変えたんですか?…。前世の名前知ってる辺り、本当なのでしょうけど」


 「この姿で出る時は性格が変わっちゃうんだよ。3次元に降りる時は色々と準備も手順も必要だからね」


 「自分で管理してる世界なのに、お手軽じゃ無いんですね。てっきりもっとご都合主義が罷り通ると思ってました」


 「色々と制約があるんだよ。出来るだけ現界の者達の力で何とかしてほしい。創造神様の願いでもあるからね」


 神様にも色々あるのか…


 「ところで、何でいきなり現れたんです?出来ればもっと早くに来て助けて欲しかったんですけど。てっきり前に言ってた俺に恨みのある霊の仕業なんじゃ無いかって騙された気分だったんですが」


 「だから言ってるじゃ無いか!準備も手順も必要だったって!! それに、君に憑いてた霊体はみんな浄化されてるから単純に運がなかったんだよ……。僕だって悪いと思ってるんだよ?。まさかあんな大変な事になるだなんて思ってなかったから…」


 涙目上目遣いはやめて下さい女神様


 まだ6歳なのに性に目覚めそうです


 あぁっ!女神様!!!!


 「っ!そ、それでも来てくれたってことは何か用があったんですか?」


 いかんいかん


 流石に目覚めるのは早すぎる。

 何とか誤魔化そうと女神様に質問を続ける。


 「そうそう、それなんだけどねー。上に提出した企画書が通ったから、君に色々と伝えようって言うのと、多少の援助をしようと思ってね!」


 あれ?女神様涙枯れちゃってるよ?


 嘘泣き!? 嘘泣きだったの!?!?


 純情弄ばれちゃったよ


 あぁんひどぅい……。


 「まずなんでこの世界が作られたか。そこから話していくねーーー」



 女神様が語るにはこうだ。




 神界と呼ばれる次元が存在した。


 そこには創造神を含めて様々な神が存在している。


 創造神を含める上神と呼ばれる神がいる次元が7次元

 それよりも下の下神がいる次元は6次元とされる。


 最高神が下神を統治し、まとめ上げていたのだがーーー



 ある時、創造神が自分の体を分け与え

 魂体と呼ばれるモノを生み出し、5次元をそのモノ達の住う次元、魂界とした。


 これが人間や動物の肉体に宿っている魂と呼ばれるモノ。


 そして4次元には

 魂体が現界に留まって、悪霊や守護霊として活動するための霊体として、過ごす霊界を。


 更に創造神は

 3次元に現界とも呼ばれる肉体界を造った。


 この肉体界で、魂体に肉体を与え

 魂の修練ーーつまり寿命を持って生を送り

 輪廻転生を、繰り返し、新たな神となれる存在

 それを種人と言うらしいが、それがら現れる事を願っての大掛かりな計画らしい。


 曰く、神界は荒れているとーーー


 上神の中には創造神に対して

 謀反を企てている輩も増えているらしい。

 下神を含めての壮大なものだ。


 創造神は、そんな中

 新たに、魂界、霊界、肉体界のセカイを、作り

 それぞれの神に役割を与え管理をさせている。


 今は仕事ができた事で

 謀反の動きも緩やかになっているようだが

 いつ起こるかわからない。


 だから、創造神の元で

 信用できる種人を新たに育て

 新たな神として迎え入れる


 その為システムであり

 それがセカイの役目、だそうだ。


 「………随分と勝手なんですね、創造神って。そのために作ったこの世界って、結局争って、殺し合って、恨み合って、生まれ変わっても足を引っ張りあって…。不幸の連鎖が続くくらいなら無くなった方がいいんじゃないですか?」


 「君の言いたい事もわかる。けど、創造神様にとって、全ての魂は自らの血肉を分けた子も同然。いつも現界を見て泣きながら見守っていらっしゃるよ」


 「ッ!ならさっさと力を行使して止めればいいじゃないか!? 創造神なんだからそれくらい出来るだろ!?いつまでこの連鎖を続けるんだよ!」


 「あくまでも、このセカイの力で何とかして欲しい。それが創造神様の願い。でも、流石にどうしようもないところまで来てしまったから、救済措置を、取る事にしたの。それが今いるこの世界と、そして君と僕だよ。」

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