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90 これからの事


「ほー、ボスアクセ出たのか! おめ」


ナイツとの会議? とかで出ていた紅蓮が戻ってから、レイドでの事を話しました。


「……これでスキルバッチリ」


「とりあえずはな。 後は、自分に合ったスキルを覚えていかないとな」


自分に合ったスキルですか。 わたしだと何がいいんですかね。

そういえば。


「会議ってどうなったんです?」


「ん? ああ、会議は今度の日曜に戦争…… 領地戦ってのがあるんだけど、今回はウチは出ない事になった」


領地戦、たしかお城を取り合う闘いでしたっけ?


「……なぜ?」


ナインの疑問に紅蓮は。


「それはまだ秘密だ。ちょっと色々あるんでな」


と、はぐらかします。

ふむ、なにかの作戦とかでしょうか? そういうのはよくわかりませんね。


「まあそんな訳で、日曜まで暇になったからどっか行く?」


それはゲームでって事ですよね?


「うーん、そうですね。 やはり狩りですかね?」


「……レベ上げ」


実はもうすぐレベル50になりそうなんですよね。 と言ってもまだ48ですが。


「おお、もう50かあ。 結構早いな」


そうですかね? のんびりしてたつもりだったんですが。


「となると塔か? 金策も絡めるとそこがベストかな……」


と、紅蓮が考え出しました。

その間にわたしはトウカ達をブラッシングです。


「きゅんきゅん」「にゃう……」「チッチー」「クワッ」


『お~フカフカだ~』


皆、気持ちよさそうにしてますね。

シャナはトウカの背中でモフモフしてます。


「そういえば、ミリオは新しい神獣とか仲間にしないでいいのか?」


わたしがモフモフを堪能していると紅蓮が話し掛けてきました。

うーん、新しい神獣ですか。


「実は、今のままで特に問題ないんですよね」


「あー、結構バランスいいもんな」


わたしの答えに紅蓮はすぐに納得してくれました。

そうなんですよね。

今は、守りのトウカ、物理魔法両方のクリシュナ、物理のスパルナ、魔法のイヅナと、後は補助のわたし。

これにナインがPTに加わる事もあるという事で、結構バランスはいいんじゃないですかね?


「なら、ヘタに増やさない方がいいかもな」


まあ、出会ってしまえばどうなるか分かりませんけどね。

まあ今日はもう遅いですし、後は明日ですね。


「じゃあ今日は落ちますね。 お疲れ様でした」


「……乙、私も落ちる」


「あーもうそんな時間か、乙ー」


クランチャットで挨拶して落ちます。

おやすみなさい。



次の日、外はあいにくの雨模様でした。 バス通学なのでまだましでしょうが、自転車だと大変でしょうね。

学校が終わった時、まだ雨が降っていました。

少しスカートの端を濡らしながら帰宅。

制服を乾かすために、部屋干しします。


みさお、ちょっと早いけどお風呂入っちゃいなさい。 入れてるから」


と、お母さんに言われたので、有り難く入らせてもらいます。

お風呂から上がって晩御飯の支度を手伝い、19時にはIN出来るようになりました。

何時もよりちょっとだけ早いINですね。


当たり前ですが、ゲームの中は雨も降っておらず。

ん? 雨、降らないんですかね?


ちょっとしてINしてきた紅蓮に聞いた所。


「このゲーム、場所によっては降ってる所あるぞ」


と言う事でした。

なんでも、βテストではランダムに気候が変わっていたらしいんですが、大変不評だったそうで無くなったんだとか。

まあ、ゲームでまで雨に濡れたくはないってことなんでしょうか。

分からないではないですね。


「オレは好きだったんだけどな」


そう言って紅蓮はため息を吐きます。

そうしていると、ナインもINしてきたので合流し塔へ行くことに。


今日は9階で狩りをします。

9階の敵は。


デーモン ウォーリアー Lv47

デーモン レンジャー  Lv47

デーモン スパルタン  Lv48

デーモンズハイビースト Lv48

デーモン ソーサラー  Lv49

デーモン ハイナイト  Lv50


です。


ウォーリアー、レンジャー、スパルタンで1PT。

ハイナイト、ソーサラー、ビーストで1PTで行動しているそうです。


わたし達は階段で9階まで登っていると、上から降りてくる一団がいました。


「お! 紅蓮か。 久しぶり!」


「おー、ハイゼルか! 久しぶり、何してたんだよ?」


ハイゼルと紅蓮から言われた男性は、多分盾職の人で二十代から三十代位に見えるキャラでした。


「実は仕事が忙しくてさ。 やっとIN出来たんだわ」


「そうそう、あまりに久しぶりだから19階で揉んでやったのよ!」


PT仲間であろう人がそう言ってハイゼルさんの肩を叩きます。


「ほうほう、それはそれは。 んで、もう仕事はいいのか?」


「それが聞いてくれよ紅蓮ちゃん! まだしばらくはIN出来なくなるんだと」


それを聞くと紅蓮は残念そうな顔をします。


「まあ落ち着いたら連絡してくれ。 まっするも会いたがってたぞ」


「あり! まっするには後で連絡しとくかな」


わたし達との挨拶もそこそこに彼らと別れました。

うーむ、紅蓮は顔が広いですね。


その時はそんな事を思いながら9階へと足を向けるのでした。



天候変化問題は、台風なども再現していた為、災害を再現するなど不謹慎だ! との声の方が大きくなった為取りやめる事になったという。

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