表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
96/184

88 スカイランサー戦 後半戦

レイド戦のあのワチャワチャ感が出せてればいいなぁ。


もうそろそろタゲが跳ねる時。 

タゲが跳ねるとは、溜まっていた敵のヘイトが一度無くなり、ターゲットがランダムで選ばれる事を言います。

それ以外にもタンクがヘイト管理出来ていない時やATがヘイトを無駄に取ってしまう時などにも使われるのですが。

そして、スカイランサーのヘイトがリセットされ、目標が…… わたしですかっ!?

逃げ出す暇もなく、スカイランサーの持っている槍がわたしに向かって突き出されます。

でも大丈夫! トウカがわたしの前に割り込んでその槍を逸らしてくれましたからね。


トウカが槍を逸らし、スパルナが【突撃】でスカイランサーの体勢を崩し、そこをクリシュナが【強襲】で追い打ち、ダメ押しでイヅナが【サンダーハウル】です。


「よくやった! 後は任せろ! 【アンガーヘイト】、からの~【ヘイト】! おまけだ【ヘイトオーラ】!」


トライさんがすかさず、【サンダーハウル】で吹き飛んだスカイランサーを【アンガーヘイト】の鎖で手繰り寄せ、ヘイトスキルを連続使用します。

これでトライさんにがっちりタゲが固定されると。


「しゃあああぁ! 今だ、ぼこれぼこれっ!」


「魔法を使いマース!」


「オラオラァ!」


「……ミリオの敵、【ソルレイ】」


あの、ナイン? わたしまだ死んでないですよ?


「もう少しで取り巻きがリポップするから注意してっ! 後、ランサーも攻撃力上がるからサブヒールもお願い!」


りりりさんがそう言って警告してから、1分も立たない内にチャイルズ達がリポップしてきました。

その数10体。

それと同時に、スカイランサーの攻撃力が上がったのでしょう。 トライさんのHPが今までより早く減っていきます。


「きゃー! ミリオちゃん【ヒール】補助よろ!?」


「はいっ!」


三つ葉さんの悲鳴にも似た要請に返事をして、わたしも【ヒール】をトライさんに。


「【マナリチャージ】! こいつっ! 予想以上に火力上がるわね」


シャラランさんのMPもカツカツになってきました。

それを見ていたりりりさんが指示を出します。


「サブタンクPTのリチャさん! タンクPTにリチャを!」


「は、はいぃぃ!」


それを聞いたサブPTのリチャ持ちさんがリチャを掛けます。 ですが、間違えたのかシャラランさんに掛けてしまいました。


「慌てないで! リチャ持ちにリチャは通らないわ! 三つ葉さんに掛けて!」


【マナリチャージ】の特性として、同じ【マナリチャージ】を持ってる人にはリチャが掛からないという仕様になっています。

これはお互いリチャを掛けて、無限に回復し続けるのを防ぐためなんだとか。

その後は、その人も問題なく三つ葉さんにリチャをして、なんとかヒールを途切れさせないように出来ました。

わたしの【魔力回復の舞】の効果もあって、ようやくMPも余裕になってきました。


「あっぶな! こいつの攻撃力UPはランダムなのよね…… 高いの引いちゃったかな?」


シャラランさんは額の汗、(出てないですが)を拭いながらそう言います。

その頃には物理PTも雑魚を倒し終え、こちらに戻ってきます。


「……トドメ、【ソルレイ】!」


ナインの魔法がスカイランサーの額を撃ち抜きそれがトドメとなり、スカイランサーは消えて行きます。


「討伐乙~!」


「乙乙!」


「最後やばかったぁ~」


「死ぬかと思ったw」


「(´・ω・`)乙よー」


「(´・ω・`)出荷よー」


「(´・ω・`)そんなー」


なんか楽しそうな人達がいますね。 ああ、同じクランなんですね。  

クラン《(´・ω・`)らん豚》ですか。

と言うか、会話中に吹き出しで顔文字が出せるんですね。 この機能は知りませんでした。


「さー、ドロップは回収したので一度街まで帰還します。 神殿前に集合よろしく!」


そう言われ皆、帰還スクを使用します。

わたしもスクを取りだし王都まで戻ります。


王都に帰還し、すぐに神殿に向かいます。

神殿前は、人の邪魔にならないように座り込んだ皆がいました。

シグノさんとりりりさんが、皆を労っています。

そして、タンクPTの三つ葉さんが手招きしてるので行きましょう。


「乙~、ミリオちゃん」


「おつです三つ葉さん」


「いやー助かったよ。 トウカだっけ? 凄いな、あのスキルだけでも欲しいわ」


トライさんがそう言ってトウカを褒めます。 【そらしの陣】ですね?


うむうむ、うちの子は全員凄いですからね?

シャラランさんはイヅナが気に入ったのか、撫でたそうにしていたのでイヅナを向かわせました。


「チッチチ?」 「いや~ん、可愛い!」


ふふふ、カワイサにメロメロになるがいいのです!


さて、後はドロップ品のオークションですかね?

目的のスキルブックが出てればいいんですけどね。

サブリチャさんは完全新規さんです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ