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79 今日ものんびり


「ふむ。 こんな物ですかね」


わたしは昨日買った家具を一通り配置し終え、部屋を眺めます。

一部は庭に設置しましたが、概ね満足いく物になったと思います。

シャナには宙に浮かぶ花びら型ベッドを。

トウカには樹を模した本棚兼、下側にうろをイメージした寝床を。

クリシュナには、飛び跳ねる爪とぎ板に木登りスタンド式ベッドを。

イヅナにはふかふかのクッションを入れたベッド。

スパルナはくだんのプールと鳥の巣型ベッドを。

そして全員のために小さめの迷路を庭にセットしました。

これからもちょくちょく買い足していきたいですがまずはコレで。


『ひゃ~! プカプカだよ~♪』


「きゅーーん!」 「にゃうにゃう!」 「チッチ!」 「クワッ」


今まで寝るところがなかったのは反省することしきりですが、皆満足してくれたようですね。

スパルナは早速プールに頭を突っ込んでますね。


その後はトウカ達が迷路に挑んだり、迷路でトウカとクリシュナが頭をぶつけあってお互いに心配してるのを見てホッコリしたり、イヅナをモフモフしたりしながらまったりと楽しみました。

スパルナですか? スパルナはお魚をいっぱい食べてひっくり返って寝てますよ。

……鳥って、お腹だして寝るものでしたっけ?


しばらくして紅蓮がやって来ました。


「おー、結構いい感じだな。 皆楽しそうだ」


紅蓮はどうも迷路に興味があるようです。

因みにこの迷路は、ボタン一つで中の構造が変わる何時までも楽しめる造りになっているという触れ込みでした。


でも、さすがに紅蓮は入れませんよ? どうにか入る手段はないか掲示板で確認しないでくださいよ。

そういえばナインはINしてるぽいですが、何してるんでしょうか?


「ロリっ子ならベッドで寝てたぞ」


ああ、あの宙に浮くベッドですか。 わたしもちょっと気にはなったんですけどね。 お金が……


「厨二だから宙に浮く…… なんちゃって」


「え? なにか言いました?」


「……なんでもないです」


まあ、何でもないならいいです。 ……トマトが飛んで来なくて良かったですね。


それから紅蓮も混ざりまったりと過ごしていましたが、さすがに飽きて来たのか紅蓮が提案して来ます。


「そうだ、ミリオはまだ大図書館に入れないよな?」


大図書館ですか、そういえばすっかり行くのを忘れてましたね。


「えーと、たしか許可がいるんでしたっけ?」


「うん。 せっかくだから行ってみないか?」


そうですね。 図書館には興味もあったし行ってみましょうか。

許可証を貰うクエは、いわゆるお使いクエと呼ばれる物で、あっちに行ったりこっちに行かされたりするという物らしいです。

クエを受けれる人は、図書館の司書の一人で、彼から王都のゲートキーパーの一人である彼女に手紙を渡して欲しいという物です。

早速GK前に向かい、GKに話し掛けます。


「ああ、彼女なら配置が換わってここにはいないわ」


と言われました。 話を聞くと狩り場である”崩れた虚栄の塔”と言われる場所だそうで。

紅蓮の騎獣に乗って向かいます。

そして、向かった先々でたらい回しにされ、最終的に王都の病院にたどり着きました。

なんでも、しばらく恋人に会えなかったために心の病にかかってしまったのだとか。

せめて彼に連絡してあげてくださいよ、と思ったのですがこれもゲームあるあるなんだそうです。

病室で彼女に手紙を渡すと、すぐさま起き上がり駆け出して行きました。


「後は図書館で彼に話し掛ければ終了な。 お疲れ様」


その後は、彼からお礼と共に入館許可証を貰いました。

……まあ貰えるならいいんですが、これって私事わたくしごとで許可証を身元不確かな人にあげるって事なんでは。

なんだかモニャっとしたものを感じながらも図書館へ入ります。


図書館の中は、大と付くのが納得出来る広さでした。

真ん中は吹き抜けになっており、一階と二階の間に中二階か見えます。

基本、本は一階にある読書スペースでのみ閲覧可能との事で、貸出はしてないのだとか。


うーん、まずは神獣について調べてみましょうか。

司書さんに、クエ受けた彼ではないです、場所を聞いてその区画に向かいます。

すると、そこには見知った人物がいました。


「おや? ミリオ様に紅蓮様。 奇遇ですな」


そこには本を数冊抱えたハインドさんがいました。



アイテム番号:SCP-504  オブジェクトクラス: Safe

批判的なトマト

トマトがつまらないギャグを言った対象にぶつかっていく、最低でも時速100マイルの速度で。 例えそれがスピーカーであっても。

時速100マイル およそ時速160km、秒速45m

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