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78 のんびりお買い物


「さて、結局何の用なんです?」


わたしがここに呼ばれた理由を尋ねると、乙女おとめいわく。


「用は特に。 ただ友達を招いて意味もなくワイワイやってみたかった。 反省もしないし、後悔もしてない」


と胸を張って言われると、もうなにも言えません。

気持ちは分かりますけど。 たまに理由もなく集まって心許せる友達とワイワイと遊ぶのってありますからね。

乙女は学校が終わっての習い事や、家の付き合いなんかの中でよくゲームの時間が取れる物だと思ってたんですが、その中にあってわたしを招待してくれたのって、わたしが心許せるような友達なんだと思っていいんですよね?


その後は2時間くらい何をするでもなく、ただ意味のないおしゃべりなんかで時間が過ぎていきました。


「夜INしたら何する? みさおの事だからしばらくのんびりするつもり?」


と聞かれたので。


「はい、そうするつもりです。 トウカ達にあまり構ってやれなかったし」


「あー、なるほど。 新しい子も仲間になったしね」


と頷き、自分ものんびりしようと言ってきました。


その後、夕食もどう? と言われましたが、親が用意してるだろうからとお断りして帰宅する事に。


車で送ってもらい、自宅に戻るとお母さんは帰って来ていました。

ので、夕食の手伝いをしながら友達の家にお呼ばれしたことなんかを話します。

それから、18時にはお父さんも帰宅してきたのですぐにご飯に。




諸々を済ませてゲームにINしましょう。

INすると当然わたしの、ミリオの部屋に出ます。

うん。 ベッドにナインが寝てるんですが、どういう状況なんでしょう。


「おっすミリオINしてるな?」


そうやっていると紅蓮もやって来ました。 そして。


「なにやってんだロリっ子」


ナインを見てそう尋ねます。


「……二人共よく来た。 ミリオのベッド、私のより寝心地がいい」


「よく来たじゃねーだろ。 ここはミリオの部屋だろうに」


紅蓮が未だベッドに寝そべっているナインに呆れた声でそう言います

あ、トウカ達がナインに覆いかぶさってナインが埋もれてしまいました。

まあそれは可愛いからいいとして、ふむベッドですか。

特に貰ったそのままのベッドなんですけどね。

紅蓮もそれを思ったのか。


「ってもお前のもミリオのも同じベッドだろ? 買い換えてないよな?」


と最後はわたしに確認してきたので。


「いえ、買ってないですね」


そう答えました。


紅蓮はしばらくわたしの部屋を眺めた後。


「せっかくだから、家具買いにいくか? テイムモンスター用の家具なんかもあるぞ」


と言われました。 

たしかにちょっと殺風景でしたし、トウカ達の家具もあるならいってもいいかな?


「……私も行く、行くから助ける」


モフモフの中からナインの手だけが覗きました。




やって来たのは”王都グランゼイム”。

ここの家具屋が品揃えが一番多いのだとか。


周りの店より三件ほどの大きさを誇る大店。 ここが目的の家具屋なのだそうです。


「……大きい。 これは期待できる」


ナインの言う通り、ここなら様々な物が置いてあるのでしょう。

問題はお値段なんですが……


「んー、まあお値段はそれなり、だなぁ」


まあそうですよね。

取りあえず入ってみましょう。


中に入ると、様々な家具が並べられています。

ふむ、ファンタジーだからって奇抜な物はなさそうですね。


「ああ、そう言うのは二階にあるぞ」


……あるんですね。 後で覗いてみましょう。

一階にある家具はお値段は安めですが、やはりそれなりの物しかなく自然と二階に上がっていきます。


その二階は、宙に浮かぶベッドやら、刻々と形を変えるスタンド等々不思議な物でいっぱいでした。


「……ふああああああ。 イイここはとてもイイ」


すぐさまナインは駆け寄り、浮かぶベッドに取りつきました。


「お子様か!」


紅蓮はそう言いつつ、ナインをベッドから引っぺがします。


色々見ていくと、魚が取れるプールなる物があり、スパルナがヒョコヒョコと近づきジッと見つめます。

プールといっても直径2mくらいの円形の、子供用ビニールプールと言えばわかりやすいでしょうか?

これを庭などに設置して使用するらしいです。

ふむ、スパルナはどうもお肉より魚が好きみたいなんですよね。

つまり、あの時お肉じゃなく魚を上げてたら戦闘はなかった?

まあ兎に角、プールの値段を見て見ると1.2Mですか……

買えることは買えますね。

うーん、まあスパルナが欲しがってますし、買ってしまいましょう!

その後も主にテイム用の物を中心に買い、満足してお店を出ました。

ナインは浮かぶベッドを購入したそうです。


その後も王都にあるお店を冷やかしながらお城に戻りました。

こういうのもいいですよね。






実はちょっとリアルは暗めな話になる予定でしたが一度消えたのと、これそんな話じゃないと思いなおしました。

明るく楽しくがモットーです。

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― 新着の感想 ―
[一言] 平和が1番ですよね♪
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