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77 お家に招待されました

リアル回です。


「ふう」


VRギアを頭から外し、血圧計、パルスオキシメーターも外してベットから起き上がります。

あれから占領戦終了して後に解散となり、お城に戻ってから一度落ちる事にしました。もうすぐ12時ですからね。


さて、お母さんは出かけると言っていましたから自分で食事の支度でも…… おや? COMに乙女から通知が入ってますね。


”乙女:迎えにいく。 食べずに待ってて”


ですか。 んー? まあ待っておきましょう。 でもゲーム内ではなにも言わなかったのになんでしょう?


それから、しばらくもしない内に到着したと連絡があり外に出ます。

ホームCOMでわたしの所在を外出にします。 これでお母さんにわたしが出かけたことが分かるでしょう。

家の鍵を掛けると同時に、セキュリティークリアランスを上げます。


「こんにちはみさお。いきなり悪かったですわね」


車の中に案内され、後部座席に。 そこには乙女が悠然と座っていました。


「こんにちは乙女。 なにか用事でしたか?」


「まずは我が家で食事でもどうかしら? お昼、まだでしょう?」


そういえば乙女の家に行くのは初めてですね。 興味はあります。


「お邪魔してもいいんですか?」


それでも一応はお伺いを立てます。


「問題ありませんわ。 今うちにはだれもいませんの」


と言う事で乙女の家に行く事になりました。



乙女の家はまあ分かっていましたが、高級住宅地のさらに一等地と言われる場所にありました。

その家、もう館でいいでしょう。 その館は、近年再びブームになった日本家屋を模していました。

もちろん、材料はただの木材ではなく強化木材などを使用しているのでしょう。

運転手のなかさんが軽く手をかざすだけで、木製に見える大きな扉がゆっくりと開いていきます。


あれですね。 軽く見ただけでも、うちの学校の敷地くらいの広さがあるような気がします。

そのまま車で庭にある道を通り、ガレージに入ると、そこで車から降りてそこから建物の中に入っていきます。


「おかえりなさいませお嬢様。 ようこそいらっしゃいましたお客様」


建物の中に入ると同時に、一人の妙齢の女性が挨拶をしてくれました。

その後ろに、10人くらいのお手伝いさんらしき人達が一斉にお辞儀をしたのはスルーで。


「ただいま安住あずみさん。 食事は部屋に運んでちょうだい」


「はい、用意は出来ております。 お客様の分もでございますね?」


「ええ、よろしく。 操、いきましょう」


乙女の前を安住さんと呼ばれた人の後ろにいた、10人の中の一人がスッと動き先導し始めます。


乙女は慣れた様子で付いていきます。

うーむ、まさかここまでお嬢様だったとは……

わたしは、出来るだけ表情に出さない様に気を付けながら付いていきます。

手足の動きがちょっとぎこちないのは勘弁してください。


その建物は外見は日本風でしたが中は、和洋折衷とでも言うんでしたか、そんないい所取りな造りでした。

案内される廊下の左手側には、外のお庭が見える縁側になっていますが、これは実はホログラムによる景色の投影なんだとか。 これは防犯のためだそうです。


しばらく歩いてやっと乙女の部屋に到着です。

乙女の部屋は、もうなんていうかお嬢様という感じの部屋でした。

学校の教室よりやや狭いかなという部屋は、ちょっと入るのを躊躇いますね。

といっても部屋は仕切りで幾つかに仕切られていますが、その仕切りは天井との間に隙間があり解放感溢れる造りになっています。


「さあ、入って?」


無情にも乙女により部屋に引きずりこまれましたが。

部屋に入って真ん中辺りは何もないスペースだと思ったのですが、案内してくれた女性が空中で操作すると、床が開き、そこからテーブルがせり上がってきました。


「ではしばらくお待ちください」


そう言ってお辞儀をすると、女性は部屋から出ていきました。


「はー、すごいですね」


思わず部屋の中を見渡してしまいましたが、そんなわたしを見て乙女がクスリと笑います。


「うんうん、操ならそんなリアクションすると思ってた」


むう、なんかバカにされたような気がしますよ?


「いやいや、一応褒めてるんだよ? 今まで呼んだ人はすぐにオレに取り入ろうとすり寄ってきたからさ」


あー、なるほど。 まあ分かる気もしますけどね。


「ここまで自分の生活水準と違うと、訳が分からなくなって変な行動を取ってしまうんですよ」


そう言うと乙女はさらに笑います。 なにかおかしかったですかね?


コンコン 「お嬢様、お食事をお持ちしました」


「入って頂戴」


そうしていると、扉がノックされ食事を持った女性たちが部屋に入ってきます。

テーブルには、サンドイッチなどの軽食が並べられます。


「さあ適当につまんでくださいな」


ではと、いただきますの言葉と共にサンドイッチをパクリ。

おお、高級かどうかは分かりませんが、とても美味しいですね。

パンは柔らかく、それでいてしっかりとした食感があり中のレタスもシャキシャキです。

食の細いわたしでも3つくらいはいけそうです。


……無理でした。 何時ものように二つが限界でしたね。

恨みがましい目で見てたのが可笑しかったのか、乙女が再び笑います。

なんか今日は笑われっぱなしですね。




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