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75 占領戦激化

誤字が無くならなーい。

いつもありがとうございます。

それからしばらくは何事もなく時間は過ぎ、大よそ開戦から30分ほど過ぎた頃。


”イスファーラス沼沢の砦が、クラン《水滸伝》により占領されました”


と、アナウンスが聞こえました。

おお、砦取れたんですね。 そう思った次の瞬間、転移を思わせる目まいに似た感覚の後、わたしは天幕の外、陣地真ん中のに立っていました。

わたしが疑問に思ってると、紅蓮が説明してくれました。


「どこかが占領成功すると、こうやって占領クラン以外は外に出されるんだよ」


ふむ、そう言う事ですか。 陣地のあるクランは陣地に再出現するらしいですね。

でもすたーらいとはどこに?


「今は近くの街に転移してる。 後はどこかに陣地構築して攻めてくると思うよ」


さにゃさんがきょろきょろしてるわたしに微笑みかけながら教えてくれました。

ではこの後はどうするんでしょうか?

ナイトテールさんの方を見ると、すでに動き出していました。


”ナイトテール:これより陣地を放棄! 砦門前にて、すたーらいとの侵入を食い止める! 各員移動っ!”


その声を受け全員が移動を開始します。 でも……


「リスポーン地点は放棄して大丈夫なんですか?」


そう言ったわたしの疑問にしいなさんが。


「問題ないよー。 水滸伝の許可はいるけど砦内に”リス旗”立てれるようになってるから」


占領した側の許可は要りますが、砦内に旗を置ける場所を貸して貰えるみたいですね。

すでに足の速い人達で砦に向かい、旗を立てるようです。

わたし達は、ミルラさんが向かっているようです。

【ストライクシンガー】は全職最速の移動速度を持っているらしいですね。


わたし達が砦門前に到着し、水滸伝のメンバーも門前に集合するとほぼ同時に、斥候班からの連絡が入りました。


”レッキ:こちら斥候班! すたーらいとは陣地構築班と、攻城班に別れ侵攻する模様!”


”ナイトテール:内訳は?”


”レッキ:2対8、陣地2の攻城8です!”


”ナイトテール:よろしい、再度監視を続けよ”


”レッキ:了解!”


「予想より早くすたーらいとが来る可能性が高まった。 だらだらやる余裕はないと思いなさい! ではバフ開始!」


ナイトテールさんの号令でバフを掛け始めます。

今回は、【防御の舞】、【活力回復の舞】、【魔力回復の舞】に【魔力増加の舞】を最初に掛け、接近戦に移行した際に【魔力増加の舞】と【吸精の舞】を入れ替えて欲しいと言われました。

その切り替えのタイミングは、ナイトテールさんがするようです。


「リス旗立て終わったよ。 ベイビー達!」


そこにミルラさんもやって来ました。


その間にナイトテールさんが宋江そうこうさんに、門を閉めるように言いました。


「分かった。 閉門、閉門だ! 砦内の部隊は旗の警護を優先しろっ!」


これは砦の機能が無事であれば 門前に転移が可能なのだそうです。

基本守る側が有利なのだとか。


「さすが城持ちクランの参謀、やる事が堅実だな」


紅蓮は感心したようにナイトテールさんを見ながら言います。

そして、準備を早手回しに進めていると。


”レッキ:斥候班より、攻城部隊が後5分以内に門に接触します!”


”ナイトテール:分かった。 斥候班の一部をすたーらいと陣地に向かわせよ!”


”レッキ:了解! 班の一部を陣地に向かわせます”


「よし、後3分後に歌、踊りバフ開始!」


報告を聞いたナイトテールさんがバフ指示を出します。 歌と踊りのバフは効果時間が5分なんですよね。


「索敵持ちは周りに注意せよ! 隠密持ちに懐に入られるな!」


続けて追加で指示を飛ばすナイトテールさん。

しかし、わたしのやる事ないですね。


「あのな? ミリオがなんか忙しい時って押されて負けてる状態だからな?」


紅蓮がそう言うと、さにゃさんも。


「そうそう、ミリオちゃんが暇なのはぼく達が勝ってるって事だから」


ふむう、そう言われるとなにも言えませんね。


そういえば戦闘開始からナインが喋ってませんね?

そう思い隣を見ると、かなりてんぱった状態でスパルナを抱きしめてました。

スパルナはかなり迷惑そうにしてましたが。


「……大丈夫、私がしんゆう守る、守る」


本当に大丈夫なんでしょうか?

そう不安に思っていると、前方で叫びが上がりました。


「敵影確認! 遠距離攻撃開始っ!」


ナイトテールさんの号令一閃、各所で弓が、魔法が剣閃が戦場を飛び交います。

その攻撃を潜り抜け、こちらの前衛とぶつかり合う敵部隊。

そのぶつかり合う前には指示によって舞バフを入れ替えています。

うーむ指示が的確ですね。


「うーん? なんか少なくね?」


紅蓮が敵を見ながらそう言います。


矢継ぎ早に戦場での指示を出していたナイトテールさんも頷きます。


「そうですね、私が敵なら……」


そうナイトテールさん言った時、さにゃさんが目を閉じた状態で言います。


「うちの子が見つけた。 左手側から隠密持ち5人」


そう言われ左手の方を見ると、ぼんやりとした輪郭の人達が5人ほど見えます。

これはPTに入っていると、PTメンバーが見つけた隠密持ちを見れる仕様のためですね。

その少し後に、索敵持ちさんが見つけ攻撃を仕掛けます。



闘いはまだまだ続くようです。



すたーらいとが最初あっさり取られたのは、砦の機能をよく理解してなかったのと、防衛戦の経験がなかったためです。

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