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71 新しい仲間はとても強かった

それではペンギンさんの名前を考えましょう。 まずはステータスを見て見ましょうか。


種族:神獣 ガルーダ(成体)  レベル:40


STR 46


CON 39


DEX 35


AGI 44


INT 36


PER 28


SYM 28


HP 129


MP 92


スキル


《強爪牙撃》     5


《聖風魔術Ⅱ》    1 


《突進》      5


《飛行》      5 


迦楼羅焔かるらえん》     3 


《アムリタ》    1


うん…… レベル40な事にもビックリですが、種族がガルーダな事が一番ビックリですよ。

ペンギンじゃなかったんですね。

それにしても、うーん。 ガルーダですか。 迦楼羅かるらとも、ガルダとも呼ばれるインド神話の神鳥ですね。

ヴァイナテーア(ヴィナターの子の意)、ガルトマーン(鳥の王の意味)、スパルナ(美しい翼を持つ者の意味)、等々の名前がありますが…… うん、なんか羽根を広げてアピールしてますね。


「はい、ではあなたの名前はスパルナでどうですか?」


ペンギンさんはこっくりと頷き了承しました。


スパルナが仲間になった瞬間、トウカ達がスパルナに群がり鼻で突っつき出したり身体を擦りつけ出しましたよ。

仲良くなってくれそうですね。


スキルを詳しく調べたい所ですが、部屋の外に紅蓮を待たせてるので一度出ましょうか。


「おつー、なんか出たか? ……なあミリオ、それなんだ?」


部屋から出てすぐに、紅蓮が最後に出て来たスパルナを見て聞いてきました。


「神獣です。 仲間にしました。 詳しくは後で話しますよ」


「それもそうだな。 ならこっちだ」


と言う紅蓮の案内で、人があんまり来ないというセーフティーエリアに移動します。


そこに到着し、一度落ち着いてからボス部屋に入ってからの話をしました。

紅蓮は話を聞き終わった後。


「なるほど…… ボス部屋に現れる神獣か。 これまた検証班が喜びの悲鳴を上げそうな懸案だなあ」


その後、さらに続けて。


「にしても、ガルーダ…… ねえ? このペンギンが」


そう言ってスパルナのお腹をワシャワシャします。

スパルナはイヤじゃないのか、なされるがままです。


「……ずるい、私もやる」


そう言ってナインがスパルナに突撃します。

ひとしきりモフモフした後、お城に帰還します。


改めてわたしの部屋に移動し、スパルナのステータスを確認。

うん、《突進》は分かります。 闘いの時に使ってたやつでしょう。

《飛行》は…… そう言えばちょっと浮いてましたね。 飛行? まあいいです。

《迦楼羅焔》は、説明見ましょう。

なになに、口から金の炎を吐き、その身に纏い敵に突撃する、ですか。

ディレイが10分と長いですね。 紅蓮が言うには必殺技らしいですが。


それで《アムリタ》ですが、主人を一定時間無敵状態にする。 という物でした。 

効果時間は1分、あらゆる攻撃、あらゆる状態異常を無効化するという凄い性能ですが、ディレイが24時間とわたしが見る中で最長ですね。

アムリタは、ソーマとも呼ばれる甘露、飲む者に不死を与えるとされる神秘的な飲料の名ですね。

インド神話だとガルーダがアムリタを奪うんでしたっけ?


そして訓練場でアムリタ以外のスキルを試します。

その結果、やはりレベルが40な事もありスパルナはかなり強いですね。

《迦楼羅焔》での突撃はトウカの結界陣をやすやすと破壊し、トウカのHPも危険域に持っていきました。

《飛行》は身体を少し浮かせて移動速度を上げる物でした。

魔法は得意でないのか、あまり使いたがりません。

物理主体という所ですかね。

結構バランスのいいPT構成になってきたのではないでしょうか。

HPもトウカに次いで高いですし。


さて一通り調べたので、もう一度回廊に戻って時間まで狩りをしておきましょうか。

回廊の敵は魔法に弱いけれど、別に物理無効という訳ではないので、スパルナの攻撃で簡単に沈みますね。

クリシュナとの連携もうまくこなしてくれますし、いい感じですね。

見た目かなり愛くるしいし、本人もちょっとお調子者な所もありますが仲良くなれそうですね。

そうして狩りを続け、終わる頃にはわたしのレベルが45になりました。

そしていい時間になったので帰還し、落ちる事にします。


おやすみなさい。















ガルーダは、インド神話に登場する炎の様に光り輝き熱を発する神鳥。

カシュヤパとヴィナターの息子で、ヴィシュヌのヴァーハナ(神の乗り物)であるとされる。


ガルーダは神々の王インドラより100倍強くなるようにという願いの元生まれたため、インドラのヴァジュラも効かずインドラに永遠の友情の誓いを申し込まれたという話もある。


父である聖仙カシュヤパは創造神ブラフマーの子で、母は造物主プラジャーパティの娘であるヴィナター。

プラジャーパティにはもう一人、カドゥルーという娘がおり、こちらもカシュヤパの妻になっている。

カドゥルーが1000匹のナーガ(竜とも)を息子とすることを望み、ヴィナターがカドゥルーの子より優れた2人の息子を望んだ。

そして生まれたのが暁の神アルナとガルーダである。

ただし、アルナは500年もの間、卵から孵らずヴィナターは恥ずかしさの余り卵の一つを割ってしまう。 その時、上半身しかない子供が出てきた。卵を早く割ったために下半身がまだ作られていなかったのであるそれがアルナであり、その母に怒ったアルナが500年もの間競った相手の奴隷になるという呪いを掛けた。

やがて時期がたち、ガルーダが卵から生まれた。 ガルーダは生まれるとすぐに成長し、炎の様に光り輝いて神々を震え上がらせた。神々はガルダを賛美してガルダの放つ光と熱を収めさせた。


うん、インド神話の中では最強クラスなんでは? インドラより強いとか意味分からんw


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