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67 闘いに向けて

ちょっと遅れました。


本文と後書きに加筆してあります。 

占領戦まで後4日、わたしとナインは”生贄の水中庭園”でレベル上げです。

ここでテイマーのPTがどうなるのかについて説明しましょう。

テイマーはソロであれば最大6体出す事が出来ます。

他の人とPTを組む場合は、4体までがわたし一人と認識され、1体増えるごとにPT枠を1消費します。


とりあえずは、テイムモンスターがあと2体増えない限り問題ないという訳ですね。


後そういえば、ナインの職について紹介してませんでしたね。

ナインは種族がエルフ、職が【ソーラーウィザード】です。

【ソーラーウィザード】は簡単に言うと、《魔術(神聖)》が一番得意な魔法使い系という所でしょうか。

《魔術(神聖)》はちょっと特殊で、ヒーラーが覚えれば回復魔法を多く覚えるのですが、ソーサラー系が覚えれば回復魔法を覚えずに攻撃魔法のみ覚えるようになります。

これはちょっと独特で、他の火魔法でもホットヒールなどの回復魔法を覚えるのですが、神聖はまったく覚えないという事、攻撃力が高い代わりに消費MPが多い事などから習得をしない、もしくはメインで育てない人が多いようです。


因みに、魔法使い系とは攻撃魔法を使用出来る全種族の全職の事で、ソーサラー系がヒューマンソーサラーとエルフソーサラーのみを指します。 ゾアンはシャーマンといい、攻撃も回復もある程度覚える総合職。 ドワーフがエンチャンターというこれまた特殊な魔法職なので分けて言うそうです。


しかしナインはその高火力に目を付け、ずっと今まで神聖を上げて来たようです。

因みに、神聖を光魔法と言い張っているのはなにか理由があるんでしょうか?


そう尋ねるとナインは、「……秘密。 ミステリアスは大魔法使いの宿命」

と言って答えてくれません。


さてここのモンスターの弱点属性は火、そして神聖です。

つまりナインが大活躍な訳です。

あとトウカも神聖、火属性魔法を持ってます。 ですが、こっちは盾役をメインに頑張ってもらってます。

狩りはとても順調です。 何と言っても、【魔力増加の舞】で火力を、【魔力回復の舞】で回復力を上げている為サクサク狩る事が出来てます。


そうして狩りを続けていると、紅蓮から連絡があり一度お城に戻る事に。

お城に着いたわたし達は、すぐに紅蓮の部屋に。


「お、呼び立てて悪いな。 4日後の占領戦についてちょっとな」


紅蓮の話によると、占領戦の参加登録を締め切り1日前にするとの事。

これは、戦力を相手に分からなくする為だそうです。


「……そんな小細工しなくても私が殲滅す、いひゃいいひゃい」


ナインがなにか言いかけた時、紅蓮がすかさずナインの頬っぺたを引っ張りました。


「……ひゃにする赤毛、離ふ!?」


「おー、どこまで伸びるのか試してみようかー?」


ヒヒヒと意地悪な笑みを浮べながら紅蓮はとても楽しそうです。


「……全く赤毛は少しは私を大切にする。 胸ばかり大きくて頭に栄養が行ってない証拠、ミリオを見る! 慎ましい胸で性格もおしとや、いひゃいいひゃい、ミ、ミリオ!?」


そーれ頬っぺたがどこまで伸びるのか試してみましょうかねぇー?

ヒヒヒ。


そんな何気ない日常のその後は、細々とした事を話合い、解散となりました。



明けて次の日。 


「……今日も頑張る」


紅蓮とナイン、二人を連れて、回廊の奥に向かうわたし達。


「ふーむ、舞バフ掛けてる時は(神聖)以外使えないのか」


そうなんですよね、わたしは全部の魔法が使えなくなるのかと思ってましたが、(神聖)だけは使用出来ました。


「……きっと根源が同じなせい」


そうナインが言います。 確かに、両方神に関係ある魔法ぽいですし、そういう枠なんですかね?


「ゲームも半年経って、オープンβ合わせると一年か、まだまだ知らない事が出てくるな」


と、紅蓮は少年のような笑みを浮べます。

そんな話をしながら、紅蓮の誘導に従って進みます。

この前のレイド部屋に入る扉がある大部屋。 そこの右側に道があります。

その道をさらに進むと、突き当たりに扉があります。 ちょっと大きさは違いますが、なにかレイド部屋に入る扉に似ています。


「ここがボス部屋の入口」


ふむ? ボスですか。

エリアボスですかね?


わたしがそう聞くと、紅蓮は否定しました。


「いやエリアボスじゃなくて、こういったダンジョンタイプの中にはボス部屋ってのがあって、普通のモンスターよりやや強いモンスターがいるんだ。 んでそのボスを倒すとレアな物が手に入ったりする」


ほうほう、そういう物もあるんですね。

それでわたし達がそのボスを倒すと。


「ここのボスは魔法に弱くてな。 ミリオ達なら楽勝だろうと思ってな」


「……任せる、殲滅する」


とナインはすぐに入ろうとします。


「まあ待てロリっ子」


そのナインの襟を掴んで持ち上げる紅蓮。

その後、ここのボスについて軽く教えてもらい、中へ入ります。

さあ頑張りましょう。









物理系、魔法使い系、僧侶系。 大まかに分けてこの三つがある。 これはPT募集の際に用いられる物で、いつのまにか浸透していった。

物理系募集と書けば、基本は物理攻撃職のことで、これは弓だろうが、槍だろうが魔法を使用しないメイン火力が物理である職なら参加OKと言う事である。 盾職が物理ATPTに入っても問題ない。

これが近接ファイター系募集だと話が変わり、この場合は弓や、盾職お断りと同義語となる。

同様にソーサラー系、と書いていれば、ヒューマンとエルフのソーサラーのみ募集である。

これはソーサラーが一番火力が出る魔法を覚える為である。 効率でいえば、だが。

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