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65 スキル検証

試験的にステータスを後書きに書く事にしました。

「元々ナインには目を付けてたのよね」


エリザベータは後にそう言ってました。


ナインさんがヴァニティに何時の間にか入っていた次の日。

わたしとナインさん、紅蓮と今回はレーヴェさんで”生贄の水中庭園”に来ています。

それと《ナイツ・オブ・ナイツ》から中つ月さんが参加です。

彼はいわゆるナイツの検証班にいる方で、今回《神楽舞かぐらまい》の検証に同行してもらいました。


「今日はよろしくお願いします」


中つ月さんはとても礼儀正しい人で、エルフの【ウィンドウォーカー】という短剣職の方です。


「……任せる。 偉大なる光魔法の神髄見せる」


「いやお前じゃないから黙ってろチビっ子!」


「……チビっ子違う、訂正する」


そう紅蓮に言われムッとした顔をして言い募るナインさん、改めナイン。 呼び捨てでいいと言われたので。


「あーはいはい悪かったよ、ロリっ子」


「……うむ、許す」


あ、そっちはいいんですね。

後で聞いた所ではチビは悪口で背が伸びない印象だけど、ロリなら成長の余地を感じられるから、らしいです。


紅蓮はわたしに向かって苦笑した後、改めて中つ月さんに尋ねます。


「先ずどうする?」


中つ月さんはしばし考えた後。


「そうですね、まずはスキルレベル上げ、でしょうか? 幾つまでバフが乗るのか知りたいですね」


「了解。 ミリオもいいな?」


「はい」


そして、始める前に中つ月さんが取りだしたのは、スキル経験値増加スクロールという物でした。


「課金アイテムかよっ!」


紅蓮がそう中つ月さんにツッコミを入れます。


「フフフ、ええその通りです。 ああ、お気になさらずこれは私の手出しですので。 なーに、気にする事はありません。 何せ新しいスキルが発見されて、更に検証で私が関われる! そんな幸せのためなら3000円だろうが1万円だろうが安いものですよ!! アーハッハッハッ!」「……ハッハッハッ」


うん、あれです。 中つ月さんはまともな方だと思ったんですが間違っていたようです。

腰に手を当てて高笑いする中つ月さん。 それに倣ってか同じように高笑いするナイン。

……カオスですね。



さて、そんなこんなでまずはスキルレベル上げという事で、バフを掛け捲ってみます。

回廊の入口を入った後すぐ、他人の邪魔にならないように端によります。

最初に中つ月さんの経験値増加スクを使用し、その後はなぜか横一列に並んだトウカ達(ナイン含む)にバフを掛けます。 その際、紅蓮は連合PTを、中つ月さんはPTを組まずに、という状況にしました。


「ふむ、しっかり私にも掛かりますね」


中つ月さんは感心した顔で、ステータスを確認しながらそう言います。

その後も効果時間が切れなくとも重ね掛けを続け、レベルが1上がりました。

6に上がった時に覚えたのが【魔力増加の舞】でした。


「……キター! 私の時代」


ナインが小声で叫ぶという器用な真似をしてるのを無視した中つ月さんは頷きながら。


「ふむふむ、《神楽舞》は1、3、6の順に新しいスキルを覚えるみたいですね。これは9レベルも楽しみです」


ちなみに【防御の舞】、【活力回復の舞】は1レベルの時に覚えていたようです。


【防御の舞】、【活力回復の舞】、【魔力回復の舞】、【魔力増加の舞】を同時に使用します。これで消費MPは40ですね。

問題なく掛かるようですね。

でも維持にもうMP40使うのですか。 これはなかなか難しいかもしれません。


「ふむMP消費がかなり重いですね」


「だな、これはキャラレベル自体上げるか、厳選してバフを掛けるかだな」


紅蓮と中つ月さんが二人して話し合っています。

ナインは近くにいるシーカーに喜々として魔法を撃ち込んでいます。


「しかし人数に限らず一定のMP消費は大きいんではないでしょうか」


「だな、同盟にも掛かる、しかもPT組まなくてもってのは破格のスキルだな」


その二人の会話にナインを見ていたレーヴェさんが参加しました。


「しかしコレが知れ渡ると、巫女が爆発的に増えそうじゃのぅ」


どうもこの《神楽舞》は戦争クランにとってかなりいいスキルみたいです。


「戦争クラン必須の職になりそうですね」


そう皆が考え込んだ直ぐ後。


「……みんな助ける!?」


声のした方を見ると、ナインがモンスターの集団に襲われてました。


どうもフラフラと奥に向かったらしいナインが集団に魔法を撃ち込んだと、付いていったシャナが教えてくれました。

もちろん高レベルが三人もいるわたし達の敵ではなくすぐに倒しましたが、ナインは現在紅蓮によって正座させられています。


「お前な少しは考えて行動しろっ!」


「……今回は反省」


トウカ達はなぜか、そのナインの隣に座って紅蓮をワクワクした目で見ています。


ああ、遊んでいると思ってるんですね。


そんなトウカ達は可愛いですね!


「やれやれじゃ」


「ヴァニティはいつも楽しそうですね」


レーヴェさんの呆れ声と、中つ月さんの面白そうな声が回廊に響きました。










キャラクターネーム:ミリオ


クラス:神獣の巫女


レベル 41


STR 18(-1)


CON 16


DEX 22


AGI 22


INT 27(+1)


PER 32


SYM 46


HP  68     (二次転から30-現在のレベル分を加算)


MP  208(+91) (二次転から30-現在のレベル分を加算) 


ステータスポイント 11


スキル


《中級使役術(神獣)》  4


《中級魔術(無)》    3


《神術精密操作》     2


《短杖術》        6


《中級薬学》       1


《採集術》        13


《神楽舞》        6


《魔術(付与)》     4


《魔術(神聖)》     6


《中級料理》       1 


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― 新着の感想 ―
[一言] 背が伸びないのはとてもよくわかるよ...大きい人がとても羨ましいよね...
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