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6 チュートリアルをやってみよう(戦闘編)


3mほどの距離に現れたネズミに思わず身構えましたが、そのネズミはこちらを気にした様子はなく辺りをゆっくりと歩き出しては止まるといった行動を取りだしました。


『はい、あれが敵です。 ああいったこちらから攻撃をしない限りなんの行動もとってこないモンスターをノンアクティブモンスターといいます。 ネズミの名前に注視してみてください。』


と妖精さんに言われてネズミの上にある名前に注目してみると。


グラスラット Lv1 と出ました。

glass、ガラスじゃないでしょうね、ならgrass…… 草、草原はgrasslandだからgrass rat 草ネズミっといった所ですかね。

そういえばちょっと緑がかっている?

Lv1はたしかわたしのLvも1だった気がします。 レベルって意味でしたっけ?

あ、よく見たら名前の前に緑の丸印がありますね。 名前自体は白文字です。


『はい、そうです。 あの緑丸がノンアクティブモンス…… 長いのでノンアクと言われますがあの緑丸から緑ネーム、緑ネとも言われます。 ちなみにアクティブモンスター、アクモンは赤丸なので気を付けてください。 こっちは敵の索敵範囲に入ってきたら襲い掛かってきますので』


ふむふむ、ノンアクにアクモンですか。 アクモンは気を付けると。


『それではあのネズミを攻撃してみてください。 ミリオ様はテイマー、魔法使い系なので魔法がオススメですね』


むむ、戦闘…… ですか。 思っていたよりリアルなのでちょっと怖いですが、魔法なら殴ったりしない分マシなのかな?


「分かりました。 どうすればいいんですか?」


と、言うわたしの問いかけに答えた妖精さんによると、魔法はスキルでスキルにはアクティブスキルとパッシブスキルの二つがあり、パッシブスキルはスキルを習得・レベルアップすると、常に発動している状態となるスキルで今回は関係ないのですが。

アクティブスキルは、ほとんどの物がMPを消費して発動する物のことだそうです。

そして魔法スキルや剣術スキルなどはさらに項目があり、わたしの持っている魔法(無)ではマナバレットというのが選択できるそうです。

これらはレベルが上がる時に選べる項目が増えるようですね。

また剣術はアタックアーツ、魔法はマジックアーツと呼ぶそうです。

やり方は、メニューからスキル、魔法(無)を選んでアーツをアイクリックか、思考制御で使用すると思いながら音声入力でマナバレットと発音するかの2つのやり方だそうです。


とりあえず、アイクリックでやってみましょう。


「マナバレット!」


あれ? 勝手に口が、というか身体が動いて杖を掲げ宙をかき回すようにクルクルと回しだしましたよ?

気付くと視界の端にゲージバーが表示され、それが時間とともに減っていってます。

ゲージバーが0になると杖の先から紫色の光の弾がネズミに向かっていきます。 けっこうふんわりとした速度で飛んでいきますね? わたしでも避けれそうなスピードで飛んで行ったマナバレットはそれでもネズミに当たります。

マナバレットに当たったネズミは、こちらを向くとキイイイィ!と奇声を上げ此方に向かってきます!?


あわわっ!?


『続けて攻撃してくださ~い』


ちょっと呑気な妖精さんの声にハッとしました。


「マナバレット!」


思わず音声入力でやってしまいましたが、無事成功しました。

さっきと同じ行動を身体が勝手にした後、光の弾がネズミに当たってそれがトドメになったのかネズミはしばらくすると消えて行きました。


「はあぁぁぁ~」


思わずヘナヘナと地面に座り込んでしまいました。


『初戦闘クリアおめでとうございます! ちなみにミリオ様のクラス、テイマーだと魔法2発必要でしたが魔法使いソーサラーですと魔法1発で倒せます。 これはクラス特性によるもので、ソーサラーは魔法の威力に補正が掛かるためですね。』


なるほど、戦士だと物理的な攻撃に補正がかかり魔法使いは魔法に、と言う事ですか。

テイマーは戦闘補正はないけどそのかわりテイムが出来るといった所ですかね。


『それでは次にいってみましょ~!』


妖精さんはそう言うと、さっきのように小さな拳を空に突き上げます。

するとまたまたネズミが3mの所に現れました…… が、さっきと違いなんだか弱っているような?


『ではあのネズミをテイムしてみてください。』


との妖精さんの声にわたしは思わず。


「えっ?」


『えっ?』


思わず漏らした声が妖精さんには意外だったのか、聞き返してきました。

ああ、ちょっといたたまれない気持ちになりますね。


「えーと、ですね。 アレをテイムしなきゃだめですか? できればもっとカワイイ子のほうが……」


とのわたしの答えに妖精さんはポカンとした顔でこちらを見つめてきました。

わたしもなんとなく妖精さんを見つめてしまいます。


そのわたし達の間をやさしい風が吹き抜けて草々を揺らしてゆくのでした。





目と目が合う~♪ 瞬(

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