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59 レイドボス

次の日、ゲームにINして昨日のPKの話をしたら最初は怒った紅蓮ですが、顛末を聞くと爆笑しました。 その後。


「しかし、四超星しちょうせいなんてクランあったかな?」


「ふむ、我は知らんのう」


イヅナの紹介を兼ねてレーヴェさんと紅蓮にリナリー、後ハインドさんが食堂に集合してます。


「あたしも知らないかなぁ」


リナリーはイヅナをモフモフしながらそう答えます。

ハインドさんはしばし考えたのち。


「そういえば名前までは知りませんでしたが、《トルケマダ》が規模縮小の折、彼らが抑えこんでいた一部のPKが結託してクランを作ったと聞いた気がしますな」


「ああ、そういう事か。 《トルケマダ》は良くも悪くもPKのトップクランだった訳だ」


「ナイトハルト氏も頭を抱えておりましたな」


どうやら無秩序を嫌う《トルケマダ》が、他のPKを牽制していたのである程度の秩序を保っていたようですが、《ナイツ・オブ・ナイツ》が戦争で完勝してしまった為、PK達の支持を失った為押さえていたPKが暴れ出したと……


「しかし、あれよね。 57でPKやるなんて気が早いっていうか」


リナリーが真剣な目をイヅナに向けて、イヅナはトウカの背中で立ち上がって見せています。

完全に立った所でリナリーは拍手します。 もちろんわたしもです。

イヅナはとても満足げです。


「お前ら……」


紅蓮は呆れていますね。

いやいやスゴイと思いません?


「あれですな。 ミリオ様はPKにお怒りではないのですかな?」


ハインドさんが苦笑しながらわたしに問いかけます。

うーん、そうですね。


「ゲームのシステム上問題ない行為なんですよね? なら特には」


それをやっての恐喝などは流石に電脳法に引っかかるのであれですが、PK自体はゲームで出来る事なので問題はないとわたしは考えます。


「まあこのゲームPKに旨味はないんだけどな。 経験値が入る訳でもなく、アイテムも落とさないし」


「まあルールに縛られたPvPが嫌いという方もおられますしな。 一概に旨味や悪意のみでPKしている方もいないとは言いませんが、少ないのでは?」


それで今回、その悪意でPKをする集団が出て来たという事ですかね。

わたしの発言に紅蓮は苦笑しながら。


「まあ実力が伴ってないから今は笑い話だけどな」


「とはいえ、後々はどうなるか分かりませんからな。 エリザベータ様にも伝えておきましょう」


と、ハインドさんがまとめた所で解散となり、ハインドさんとレーヴェさんはリアル都合で落ち、紅蓮とリナリーは一応の護衛と言う事でわたしに付いてくる事に。



”生贄の水中庭園” 入口である建物を抜け、奥にいるGKに話しかけて回廊へ移動します。

その天井はなにか透明な膜のような物で覆われ、天井一面に水が広がり、ここが湖の中であることを思い出させます。


「う~んここは何時来ても綺麗だねえ。 MOBはキモイけど……」


リナリーがそう言うと曲がり角から一体のモンスターが出てきます。

レウゲメトン ワーカー 見た目はドラゴンよりのリザードマンを思わせるのですが、その皮膚は腐ったような感じになっており、リナリーではないですがちょっとキモイです。


「ワーカーは基本単体だ。 やっていいぞ」


そう紅蓮に言われたので、トウカに引っ張って来てもらいます。


……ふむ、一体なら問題なさそうですね。


「へ~、連携もちゃんとしてるしプレイヤースキルも問題なさそうね」


そう言ってリナリーは、構えていた弓を下ろします。

その後もシーカー、ファイター、ドローンのPTも問題なく倒せました。

そのまま狩りながら奥へと向かって行くと、人が増えてきました。


「おん? あ、今日はレイドか」


「あ~、レウゲメトンかぁ」


そうしてその集団に近づいていくと。


「近接アタッカーの最後尾はこっち!」 「ヒーラーの列はこっちですよー」 「魔法アタッカー足りてません! 誰か知り合いいない?」


といった声が聞こえてきます。


そうして何となく見ていると。


「お? 紅蓮にリナリーじゃねえか。 まさか参加すんのか? レベルオーバーだろうがお前ら ハハハッ」


そう親し気にこっちに話しかけてきたのは、厳つい風貌のおじさんでした。


「よう、シグノのおっさん、いやレイドだって知らなかったよ」


「おっさん乙~」


紅蓮達も顔見知りなのか、気楽に挨拶します。


「初めまして」


とりあえず挨拶はしておきましょう。


「おおっ! 噂の巫女ちゃんか。よろしく、俺はシグノだ。 職は【ハイエロファント】な」


ハイエロファントはバッファーの三次職で、味方に多くのバフを振りまく職なんだそうです。

うん? 三次職ならなんで彼はここに?

そう疑問に思ったんですが、彼に近づいてきた人がシグノさんにお礼を言っているのを聞いて納得しました。


「シグノさん。 今日はバフ掛けに来てくれてありがとうございます」


「おう気にすんな! 同じクランじゃねえか」


こういうのを外部バフと言うそうです。 高レベルのバフを掛けて貰ってレイドを戦うという。


「お! そうだ魔法アタッカーが少ないって言ってたな。 嬢ちゃん、暇か? レイドやってかないか?」


むむ、レイドに誘われてしまいました。

どうしましょうか?





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