表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/184

33 新な神獣とテイマー

出かける前に投稿

”なめろう:ひゃほーーーーーーーーーい!!!!!! 神獣げっと!だぜーーーーーーー!”


”カルダーン:おおおおおおお! おめおめ!”


”ダーク・シュバイン:なめろうは(´・ω・`)出荷よー”


”なめろう:(´・ω・`)(そんなー”


”すぱーていまー:殺してでもうばいとる”


”なめろう:な なにをする きさまらー!”




突然響き渡るその合唱にわたしが驚いていると。


「クソ、先越されたか?」


「どこだろ? 取りあえず遺跡行ってみる?」


丁度向かう所でしたし、遺跡に向かって歩きだします。

遺跡はもう目と鼻の先だったので、その姿が視界に入った所でそこから歩いてくる人に出会いました。

その人は二十代くらいの男性で、皮鎧に身を包み、剣を腰に下げた戦士風の人でした。

そして、その側には大きなダチョウのようなモンスターと金色の毛とを持つオオカミを従えていました。


わたし達がその人を見つめていると、その人が突然叫び出しました。


「ぶふぉおおおおおおおお!? マジ! 爆炎剣に氷結千矢!? 本当に殺してでもうばわれちゃうのぅぅぅ!!!???」


そして、慌てて踵を返そうとしますが途中でその動きを止めます。

見ると、何時の間に放ったのか青く輝く矢がその足元に刺さっており、その足が少し凍っていました。


「いきなり失礼ねえ。 逃げる事はないじゃん!」


リナリーがニコニコと笑いながら次の矢を……


「お前もいきなり失礼だろうが!」


紅蓮がその頭を叩きます。


「あいたっ!?」


頭を叩かれたリナリーの抗議をまるっと無視して、その人に語り掛けます。


「うちのクラメンが失礼した。 別に襲ったりしないからちょっと話しがしたいんだが」


「ほ、本当に? 本当になにもしない?」


その人はそう言ってリナリーを見やります。

それに対して。


「しないしないした事もない」


「いやしたろ!」


紅蓮のつっこみが入ります。


その姿を見て安心したのか、逃げ腰だった体勢を戻すとこちらに向き直ります。


「まずは自己紹介かな。 知ってるぽいけど、クラン《ヴァニティ・クラウン》の紅蓮と、リナリーでこっちはうちの新人の」


「ミリオです。この子がシャナで、トウカにクリシュナです」


紅蓮の後を受け、装備状態のシャナ達を紹介しました。


「きゅー」 「にゃう」 『よろろ~』


シャナ達を紹介してからその人は目を白黒させましたが、すぐにハッとなり。


「え!? 妖精に見たことないキツネに猫? はっ! いやいや、自分はクラン《テイマーズランド》の なめろう です。 クラスはソードオブテイマー。 こっちのダチョウはビッグオーストリッチハンターの ひしこ。 そしてこっちが…… 神獣の金狼の さんが です」


なめろう に、ひしこ に、さんが…… 千葉県のご出身でしょうか?

それはともかく。


ソードオブテイマーと言う事は巫女、この場合はげきでしょうか? にはなってないのですね。

紅蓮もその事を疑問に思ったのか、なめろうさんに尋ねます。


「こっちも情報を渡すから質問に答えてほしい。 神獣をテイム出来たんなら巫女になれるんじゃないか?」


それを聞いたなめろうさんは情報を貰えるならと、質問に答えてくれます。


「ああ、テイムした時、覡に転職できますって出たんですけど、能力値が魔法よりだったんですよね。 だから変更しなかったんですよ。 僕、魔法スキル取ってないもんで」


たしかにわたしの能力値は魔法よりですね。 つまり巫女は完全に魔法職扱い?


「そうかありがとう。 じゃあこっちも、まずコレはすぐ気づくだろうけど神獣は目が金色だ。 その狼も金色だろ? あと、そこでテイムしたんなら遺跡に花の彫刻があったと思う。 神獣はその花になにか関係あるらしい」


なめろうさんは始め自分のさんがを見て、そしてトウカ達を見て。


「あ、本当だ。 あれ? とするとやっぱりあの子達は神獣!?」


その後、情報を掲示板に流すのかどちらがするのかなどを話し合いました。

結果、知名度などから考えて紅蓮たちが情報を流す事に。

なお、なめろうさんやわたしの名を出さない。 まあなめろうさんは思いっきりシャウトしてしまいましたが。 紅蓮にその危険性をたしなめられてました。

そう言った事を決め、お互いフレンド登録をして別れる事になりました。



その帰り道。


「ねえ、なんでこっちの情報渡したの? 秘匿するつもりだったんじゃ?」


リナリーの疑問に紅蓮は。


「ああ、ミリオしかテイム出来ないんならそのつもりだった。 けど違ったろ? 誰でもテイムできる可能性があるなら情報を隠しておくべきじゃない。 その恐ろしさはわかるだろ?」


それを聞いてリナリーは顔を顰め、しかし納得して頷きました。


「とにかく、状況的にはラッキーだ。 これでミリオだけが羨ましがられる事も少なくなる」


うーむ、紅蓮は色々考えてくれてるんですね。

ちゃんとお礼を言わないとですね。


「紅蓮、わたしの為に色々て考えてくれてありがとうございます」


「んう、いやどうってことねぇよ!」


顔を赤らめてそっぽを向きながらそう言っても微笑ましいだけですね。


リナリーにからかわれながらわたし達は帰還しました。





(´・ω・`)らん豚とは? 豚のペルソナを纏いクソゲーを糾弾する流浪の民である。

だったのだが、現在においてはネタだけが一人歩きし、狩り豚と呼ばれたり、逆にPv豚と言われたり混迷している。

ただのネタ扱いともいう。


ソードオブテイマー 二次職ウォーテイマーからの派生種、武器を近接武器、この場合は剣のスキルを強化、最低でも1次進化させている事により三次職の選択肢に出てくる。

本職には劣るがテイムモンスターとの連携により多彩な攻撃技を持つ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ