25 神獣探索隊結成
晩御飯の後、もろもろを済ませ早速INです。
INした所、沢山のお初、やらこん、やらがクラチャで飛んできました。
”ミリオ:こんばんわ。 初めまして”
と、もちろん返事は返しておきます。
メンバーリストを見ると12人ほどINしているようですね。
ヴァニティ・クラウンは現在わたしを入れて22人ほど。
と、そこで紅蓮がやって来ました。
「こん、ミリオ」
「こんです」
シャナトウカ装備を装備したわたしを何とも言えないような顔で見ていた紅蓮ですが、その事についてはなにも言わずにこれからどうするか聞いてきます。
そうですね。 新しいテイムモンスターを仲間にしたいところですが。
「ああ、それなんだけど普通のMOBテイムするのちょっと待ってくれ」
と言われました。 ふむ?
「うちに一人テイマーがいるんだけど、ちょっと気になる事があるっていうんだ」
そう言われ、その人に会う事になりました。
その人は【マスターテイマー】のハインドさんといい、パリッとしたタキシードを着こんだ初老の男性です。
「こいつはハインド、うちの古参の一人で百獣静謐って二つ名がある」
二つ名とは、公式から貰うのとPCから付けられるものがありハインドさんや紅蓮のは公式から貰ったものらしいです。
わたしやトウカ達の紹介と挨拶を済ませ、早速話しを聞くことにします。
ハインドさんはコホンと声を調えてから話しだします。
「まずですが、ミリオ様は他の神獣を仲間にしたいとお考えですか?」
あ、神獣についてはクラメンに話してもいいと言ってあります。
そもそもメンバーリストに職業が載るので隠し切れません。
ここのクラメン達は、大なり小なりやっかみや羨望の視線を受けて来たトッププレイヤー達らしいのでそう言った事でなにか思う事はないようです。 むしろ同情されました。
それより、他の神獣ですか……
気になると言えば気になりますが、そうそう見つける事が出来るのかどうか。
「見つけれるものなら見つけてみたいですし、かわいい子なら仲間にしたいですね」
さすがに虫とかはイヤです。 蛇は、まあ許容範囲ですかね。
神”獣”なので虫はないと思いたいですね……
ドラゴンとかいるんですかね?
「ふむ、それなら私が推測した事があるのですが。 ミリオ様がトウカ様と出会った状況から考えますと、トウカ様が現れた条件ですが可能性としてはテイムをしていない事、もしくはテイムレベルが1である事、更にレベル40のMOBが出たことから師弟システムを使用している事、がキーになったのではと。 そこで、他の神獣もこのようなギミックがあるのではないかと思われます」
ふむふむ、そういえばチュートリアルでテイムしない人はわたし以外いなかったとか言われましたね。
わたしは、ニコニコとハインドさんの話を聞いているシャナを見ながらそう考えます。
テイムとお別れはゲーム中に出来ますが、チュートリアルでテイムすれば最低でレベルも2になるらしいので条件としてはテイムレベル1でしょうか?
「そこで、他の神獣の出現条件として考えられるのは他のテイムMOBをテイムしていない事か、神獣をテイムしている事。 後は職業が巫女である事、くらいですかな 場所だけなら見つけられていないのがおかしいですので」
ただ巫女しかテイムできないのであれば、アナウンスでテイムしてみてくださいと言うのはおかしいと言う事でした。
つまり神獣をテイムしているもないですかね。
なるほど、だから他のMOBをテイムするなといったんですね。
「これはあくまで推測ですから正しいという保証はありません。 しかし試す価値はあるかと」
テイムについては分かりました。 でも神獣の居場所が分からないとですよね。
そっちはどうしましょうか。
「それはオレが心当たりある」
紅蓮が自信ありげに言い放ちます。
お? そうなんですか?
「オレ綺麗な風景探すの好きでさ。 いくつかそういった場所でのんびりするんだよ。 あの森の湖もそう」
ああ、そういえば紅蓮のお気に入りっていう事で湖までいったんでした。
と言う事は。
「それっぽい場所に行ってみないか?」
もちろんその提案に大賛成です。
「よーし、なら神獣探索隊結成だ!」
「おー!」 「きゅー!」 『イエーーイ!』
神獣探索隊爆誕です!
トウカ、神獣:白狐の出現条件
テイムレベルが1である事。
キャラクターレベルが6未満である事。
レベル40以上のPCとパーティーを組んでいる事(この場合師弟システムを組んでなくてもよい)
そしてアーマードブラッドベアから白狐を守り切る事。
がテイム出来る条件になります。
 




