172 人探しクエスト『主家の娘を探して』
遅くなって申し訳ありません。
階段を昇って一番上、青空の下に出てきました。
奥の方を見ると、6mほどの巨人ガラ・フェント・アゼラの姿が見えます。
見えるといっても薄っすらと見える程度ですが、あとここからアゼラの居る方には行けないようです。
というのもちょっと行った所に亀裂がありそこで道が途切れているからです。
谷間の部分からならいけるかもしれませんが、多分進めなくなっているでしょう。
レイド戦時には向こうからアゼラがやってくるという事なのでここで待ち受ける形になるそうです。
その後しばらく辺りを調べましたがこれといって目を引く物はなく諦めて落ちる事にしました。
これはあれですかね、アゼラ討伐でフラグが立つ感じですかね? もしくはなにかアイテムを落とすとか。
それがアゼラからなのか、追憶のネクロポリスでなのかはまだ分かりません。
ただ、この謎を解かなければアゼラを倒せないというようなギミックはないだろうと言われています。
なのでアゼラ戦が終わるまではしばらく放置ですかね。
あと掲示板を見てますと、元の大陸に開始クエがある可能性も示唆されていますね。
元々、こっちの大陸の人間らしいのでその可能性もあるんですね。
そこまでいくと、わたしだけでは探すのは無理そうですねえ。
これは情報待ちですかね?
取り合えず紅蓮達に連絡して落ちましょう。
彼女らもそろそろ落ちるらしいですし。
あ、ちゃんとユーティとエレンはレベルアップできたみたいですね。 よかったです。
ではおやすみなさい。
さて次の日。
夕方諸々済ませてINしましょう。
お城の自分の部屋でまずは掲示板を見てみましょう。
わたしがソファーに座ると、待ちかねたようにトウカ達が群がってきます。
トウカ達をモフモフしながら掲示板を覗くと……
お! どうやらクエに進展があったようです。
元の大陸の王都グランゼイムで人探しのクエですか。
アプデ前では人がいなかった所に貴族の従者らしい人が立っていると……
その人に話を聞けば人を探して欲しいと頼まれるらしいですね。
なお、新大陸に一度も行ったことがない人だとその従者さんの姿は見えないようです。
とりあえず紅蓮達がINしてきたら行ってみましょうか。
今回のメンバーは紅蓮、しいなさん、リナリー、ナインにユーティ、エレンの6人です。
「グランゼイムだっけ?」
お城のGK前まで移動しながらリナリーが聞いてきます。
「みたいだな」
と歩きながら掲示板を見ている紅蓮が頷きます。
どんなクエスト何だろうと話ながらGKで王都まで移動します。
そのままクエストNPCがいる所まで移動します。
と、何人かがNPCを囲ってますね。
こちらに気付いて軽く挨拶して移動する人、こちらに一瞥をして何も言わず去っていく人それぞれです。
しばらくすると人も粗方いなくなってきたので、そのNPCに近づいてみましょう。
そのNPCは仕立てのよいちょっと良さそうな服を着た男性でした。
20代後半あたりで気の弱そうな風貌をしていますが姿勢はよく、確かに貴族そのものではなく従者と言われれば納得の見た目ですね。
代表して紅蓮が話しかけると、そのNPCオルトンさんという方がこちらに向いて話てくれました。
「おお、これは冒険者の方ですか? であればご依頼したい事があるのですが」
オルトンさんの依頼というものは、やはりというかいなくなった主家のご令嬢とその護衛騎士の捜索でした。
でも変ですね。
デズデモーナ達の事ならかなり昔の事だと思うんですけど、最近行方不明になったかのような話し方です。
これはデズデモーナとは別件ですかね?
紅蓮達も少し考えているようですが、別になにかが不利になる訳でもないし一応受ける事にしました。
こっちの大陸で2、3ヶ所回って情報を集めた後、やっぱりむこうの大陸へ向かったという話が出てきました。
とはいえ、それは書物による情報で彼らを見たという情報は皆無でした。
やっぱり『今』の出来事ではなさそうです。
つまり、オルトンさんは……
「とりあえずその話は後にして、移動するか?」
という紅蓮の提案に従って、わたし達は向こうの大陸へ移動することに。
こっちでのクエは書物を見たかったらモンスターを倒せ的なクエが何度かありました。
それ自体は大したことなかったのですが、人気狩場のMOBを1000匹倒せはキツイです。
「うはぁー、今300と少しか……」
ユーティが自分の肩を叩くフリをしながら疲労をアピールしてきます。
まあその気持ちもわかります。
なので今日はこれぐらいいしようという事になり、また明日クエを再開しようとなりました。
「リナリーは明日大丈夫なんですか?」
わたしがそう言うとリナリーは問題ないと頷きました。
「大丈夫よ、時間は取れるから」
なら問題ないですね。
社会人はゲームの時間を取るのが大変らしいですからね。
出来るだけわたし達も時間を合わせてあげたいですね。
その後はお城に戻ってモフモフタイムを皆で堪能して落ちました。
ではまた明日。




