164 族長カカントス
リアル忙しくちょっと()間が開いてしまいました。
”グマナの族長 カカントス”
エルダーゴブリンの王ラグダリス・ハーンに逆らい、逃げ出したレッサーゴブリン43氏族の内の一つグマナ族の族長。
カカントスはその中で、決して一騎打ちなどに応じない卑劣漢としても有名である。
また、ゴブリンの至宝たる、ガナージャ・ダンデの炎の一部を持ち去ったとしてすべてのエルダーゴブリンに憎まれている。
と、説明文に書いてあるのですが、その周りに他のゴブリンはいませんね?
「あー攻撃したら沸いてくるぞ」
不思議に思っていると、紅蓮がそう説明してくれます。
なるほど、一人だと油断させておいて…… というやつですかね。
闘い方としては、まずカカントスを遠距離から攻撃して雑魚を沸かし、メイン盾PTがカカントスに張り付き、残りのPTが雑魚を殲滅。
その後にカカントスを倒す。
という物になりました。
「基本的に雑魚はカカントスを攻撃してるヤツに敵意が向くから、雑魚がいる間は盾以外攻撃しないようにな」
各所から了解を示す言葉が返ってきて、攻撃開始です!
最初は弓職の方の攻撃からスタートします。
ちょっと緊張している様でしたが、師匠の方が何やら話しかけるとリラックスしたようでスムーズに弓を引き絞り見事にカカントスに攻撃を当てました。
「グワッ!? おのれ侵入者だ、者ども出てこいっ!」
カカントスがそう言うと、彼の周りに雑魚である取り巻きのゴブリンが10体出てきました。
「ヘイト! そしてシールドバッシュ!」
すかさず盾職の人がカカントスの前に進み出て、ヘイトと攻撃スキルを放ちます。
弓職の人の所に行こうとした雑魚がそれによって、盾職の人に群がっていきます。
「よーしGOGO!」
紅蓮の号令で他のPTも雑魚処理に動き出します。
雑魚自体はそんなに強くないようで、すぐに倒せますが、やはりカカントスは強く硬いですね。
雑魚処理が終わって、カカントスを攻撃し始めてHPゲージが3分の1ほど減った頃に雑魚のお替りが来ました。
盾職の人が広範囲に敵意を振りまく《ヘイトオーラ》を使い雑魚の敵意を自分に向け、また雑魚処理を行います。
そして、カカントスのゲージが赤く点滅する所まで来たところで、変化がありました。
カカントスの体を赤いオーラのような物が覆い、攻撃力が上がったような気がします。
「他PTの回復さんも盾にヒールよろ!」
これも最初に打ち合わせしていた通りの対応です。
ちょっと減少傾向にあった盾さんのHPがモリモリ回復していきます。
「……ラストアタックしたいが新人に譲ろう」
ナインがそう言って攻撃の手を緩めだしました。
うんうん、ナインも成長してるんですね。
なんか我が子の成長を見守る母親のような心境になりつつ、最後に最初に攻撃した弓職の方、しあわせバターロールさんが止めを刺し討伐成功です。
「おつー」「おつおつ」「おわったー!!」
などなどの声を上げながら参加者達は地面に座り込みます。
それを師匠たちは嬉しそうに見ていますね。
「よーし、それじゃドロップ品の発表するぞー」
紅蓮の言葉に参加者達の目がキラキラしだしましたよ。
ドロップはなかなかの物が多く出たようで、一人当たり2,4Mほどになりました。
まあ参加者の一部が受け取らなかった師匠達だからこその金額とも言えますが、初心者にこの報酬はうれしいでしょう。
喜ぶ姿を見ているとこっちもニコニコしてしまいますね。
レイド討伐は成功を迎え、ユーティとエレンも嬉しそうでよかったです。
「やー、臨時収入って感じでいいね!」
『そうね。 レイドも面白かったわ』
「ならよかったです。 それでこれからどうしましょうか?」
時刻は22時半になっていましたね。
ちょっと中途半端ですが。
『ちょっと疲れたし私は落ちようかしら』
「だねぇ。 私も落ちようかな」
「中途半端な時間だしそれもいいか」
紅蓮もそう言うのでここで解散となりました。
わたしは、そうですねトウカ達と遊んでから落ちようかな?
「わたしは、お城に戻ってトウカ達と遊んでから落ちようかな?」
「……参加する」
ナインがそれに乗ってきました。
「あ! ずるいっ!! それなら私も参加する」
『それを先に言いなさい!』
あれー? なんか落ちる予定だった人がわたしを責めるんですが。
紅蓮はそれを見て苦笑していますね。
まあトウカ達の魅力のせいですかね。
かわいいですからねっ!
では、お城に戻りましょうか。
無料になったこともあり、久しぶりにリ〇2をやったんですよ。
すごく様変わりしていて、魔法すらも変わっていて困惑しかありませんでした。
どうしてこうなった……
クエストはほとんどなくなっているわ、レイドも高レベルしか機能してないわで、ヤバイ。