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151 ロングホーン アバル戦終了

いつもいつも誤字修正報告ありがとうございます。

誤字の病の治療にご協力大変助かっております(まず治せ)



りりりさんの号令の元、ロッドさんがアバルの前に躍り出て、【ヘイト】を掛けつつ、バフである【マナスピリット(水)】をPT全員に掛けます。

これはPTに水の魔力を与え、攻撃を魔法属性にするというバフです。

そして、バフは結構敵の敵意を上げるのでタンクとしてはヘイトを稼げて、強化も出来てお得な技になるんでしょうかね。

そうそう、言い忘れていましたがPT間のバフは移動中に掛かっています。

低レベルの頃なら高レベルの人にバフを貰うために揃ってバフを掛ける事が多いですが、こういう移動先にいるレイドは移動中にそれぞれのPTでバフを掛けておくものだそうです。

バッファーさんの数が少ないなら別ですが、今回は1PTに一人はいるので。

まあ兎に角、闘いは始まりました。


序盤は、特に言う事もないくらいの展開です。

アバルも変な攻撃はせず、その角で攻撃やたまに前足で攻撃したりします。

問題はHPが半分になった時でしょうか?


「そろそろHPが半分になりますっ! 突進に注意!」


そう、HPが半分になってから攻撃に突進が増えるのです。

主にヘイト関係なくランダムに攻撃してくるのですが、突進前は体勢を低くして後ろ足で地面をひっかく動作をするので対処はしやすいです。

ただ、突進するとその位置が変わるので、タンクPTは移動が大変です。

そして早速アバルが突進しましたね。 


「うおおおお!? くそっ真後ろに行きやがった!? タンクPT移動するぞおおお」


ロッドさんがそう叫ぶように言いながらダッシュで移動します。

アバルに近づかれた人達はすでにその周りから逃げています。


「【ウォータートマホーク】! からの【ヘイト】ぉぉぉ!」


その逃げた後衛さん達を追い掛けるそぶりを見せたアバルに、ロッドさんが水の投げ斧を投げ、さらにヘイトでアバルの注意を引きます。

それによってロッドさんに向かってくるアバルの攻撃を難なく防ぎ、攻撃を絡めたヘイトスキルでタゲを維持します。


「よし、攻撃再開!」


りりりさんの号令で再び攻撃がなされ、またアバルのHPがぐんぐん減っていきます。

もちろん、トウカ達も攻撃に参加していますよ。

再度、アバルの突進に右往左往しつつも着々とHPを減らしていき、残り3割、通称レッドゾーンにまで減らせました。

レッドゾーンはHPゲージの色が赤色になる事からついた名前です。

そして見た目が変わると言う事は、当然かどうかは兎も角、アバルの攻撃パターンが変わります。

アバルの身体から蒸気のような物が噴き出てきて、接近している人に継続ダメージが入るようになります。

これに対しては、ジャーノさんが継続回復する回復魔法【リストアヒール】で対抗します。

そして突進の回数も増え、さらに突進後範囲攻撃までするようになりました。


「狙われたらすぐ大きく移動して! サブタンクさんはフォローを!」


この指示により、サブタンクのエリオットさんとヒーラーの三つ葉さんが後方に位置取りし、後衛への突進に備えます。


「うひゃああ こっちきたーーーー!?」


「こっちこいっ! 早くしろっ」


後衛PTの一つがアバルの目標になったようで、エリオットさんに呼ばれ彼と合流。


「【ヘイト】!」


突進をいなした後、エリオットさんがヘイトを掛けます。

それを確認したロッドさんは、エリオットさんの方に走り込みながら彼に話し掛けます。


「よっしゃあ! エリオットさん!」


「おうよ! 【チェンジヘイト】!」


【チェンジヘイト】とは、自分のヘイト値を他人、この場合はロッドさんに移すスキルです。

アバルはその移されたヘイトに従って、ロッドさんに向かい攻撃します。

それを防ぎつつ合間にヘイトを稼ぎ、再び安定し出します。

もう一度突進されましたが、タンクさん達が上手く犠牲0でアバルのHPを削り切る事に成功しました。


「おつー!」「おつおつー!」「ふいー終わったー!!」


「お疲れ様でした~! では、ドロップ回収したので帰還後神殿前におね!」


りりりさんの言葉に従って皆さん帰還していきます。


「お疲れですりりりさん」


「おつかれミリオちゃん。 帰還よろ」


スクで帰ろうとしたのですが、シャラランさんからまったが掛かりました。


「ふふふーエルダーのスキルにおまかせっ! 【PTリターン】!」


彼女がそう唱えると、周りの風景が一瞬で変わり、イルガンの街へと移動していました。


【PTリターン】はPTメンバー全員を近くの街へ帰還させるスキルなのだそうです。

これはエルダー系専用の魔法だそうで、大変便利で人気のスキルなのだとか。


「じゃあ神殿に向かいましょうか」


ジャーノさんに言われた通り、神殿に向かいましょう。

角が出ていればいいんですけど……



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