147 範囲魔法狩り
夜になりINするとPTメンバーの内、紅蓮、ナイン、ジャーノさんはINしており、追加でしいなさんとエリザベータが参加です。
「しいなさんがいるから範囲もいいわね」
そうエリザベータが言うので、範囲狩りにあった場所があるというのでそこに行くことに。
そこは、奥まった所にある4つの部屋が田の字のようになった所で、他の3つの部屋から敵を引っ張って纏めて倒すのだそうです。
ナインも【エクスブロード・レイ】という範囲魔法を覚えたそうでかなり楽に範囲狩りがはかどりました。
「ナインと私で交互に撃てば大体2回ずつで落ちるわね」
エリザベータが考察しだしました。
「多分エリは一個下の範囲魔法でいいんじゃないかな~?」
敵の攻撃を一手に引き受けるしいなさんがそう言います。
「あーでも紅蓮の範囲スタンは入れてね? じゃないと私のMPが持たないわ」
ジャーノさんは自分のステータスを見ながらそう言います。
たしかに、スタンを入れた時と入れなかった時でMP消費が違った気がしますね。
結果、紅蓮が持って来た敵をしいなさんがまず範囲ヘイトスキルで纏める。
次に紅蓮の範囲スタンスキルで敵をスタンさせ、まずエリザベータの範囲魔法、、ナインの範囲魔法をぶつける。
もう一度紅蓮の範囲スタン後、エリザベータ、ナインの範囲魔法、生き残りが多ければイヅナの範囲魔法も入れる。
こう行く事になりました。
スキルディレイやMP消費も考えてこのやり方が一番良さそうです。
イヅナの魔法を途中で入れたら、敵のヘイトがばらけた事があったのでイヅナはトドメだけになりました。
どうもナインの光魔法は敵のヘイトが貯まりにくい仕様なんだとか。
逆にテイムモンスターの魔法はヘイトが貯まりやすいのかな?
こういう狩りで色々分かっていくのは面白いですね。
範囲魔法はどうしても消費MPが多くなるので、舞バフでも回復が追い付かなくなる場合があります。
そもそも、ここの敵は沸きがかなり早いんですよね。
お陰で引き役(敵を持ってくる役、この場合紅蓮の事)が忙しいと言ってます。
本当は弓職が引き役に合ってるんですが、今回いないので仕方ありません。
そしてイヅナ以外範囲狩りには合わないのですが、戦力強化と言う事で出しっぱなしにしておけと言われました。
「槍持ちがいたらもっと楽になるんだけどね~」
「槍だったらここじゃないだろ」
しいなさんが敵に殴られながら、紅蓮が範囲を撃ちながら話してます。
槍は範囲というか纏め狩りという物に引っ張りだこなんだそうですが、物理に弱い敵が一番効率がいいという事でここじゃない狩り場で狩りをするようですね。
22時くらいまで狩りをして30分ほど休憩を入れます。
一旦、狩場を離れてお城へ戻り、各自の部屋で休憩です。
「範囲狩りはかなり疲れるからな」
紅蓮がわたしの部屋でお茶を飲みながらソファーでのんびりしています。
「……でも範囲はすっきりする」
ナインがわたしが作ったクッキーをボリボリと食べながら笑顔を見せます。
トウカ達にもそれぞれお皿に入れてあげています。
「この後はどうするんでしょう?」
「あー、さっきの場所使われてなきゃ続きかな? 使われてたら普通の狩り?」
まあ、場所が使われてたら仕方ないですし普通に狩りでも問題ないですからね。
しかし、これだけ砦で狩りをしても1レベル上がったくらいですか。
本当に上がりにくくなってるんですね。
「レベルキャップ上がったら緩和されるとは思うけどな」
そこら辺を聞いてみたらそう答えられました。
緩和とかあるんですね。 その場合どうなるんでしょうか?
「他のゲームだと、一回経験値が入ったらドドッとレベルが上がったなあ」
紅蓮がなにかを思い出しながらそう言います。
そうこうしてるうちに休憩時間も終わり、もう一度砦に。
さっきの場所は使われていましたので、別の場所で普通に狩りをします。
エリザベータが採掘を覚えていたので、マナメタルを採掘しながら狩りをして1時間。
そろそろ落ちようと言う事で終了する事にしました。
終わりの挨拶を済ませ、落ちます。
さて、明日はテストが帰ってくるはずなので、清美がどうなるかですね。
一緒にゲームできたらいいんですが。
それではおやすみなさい。
 




