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14 クラン《ヴァニティ・クラウン》

ギルドをクランに変更。 冒険者ギルドと紛らわしいので。


「オハズカシイトコロヲオミセシマシタ……」


紅蓮から制止の声があるまで、クルクルと踊ってしまっていた事を謝罪するわたし。


「いやいや、別に謝る事でも」


と、苦笑まじりに言われるとさらに身が縮こまる思いデス……

ちなみにシャナとトウカは一緒にクルクルして楽しそうでしたよ。


『またクルクル踊ろ~ね~!』 「きゅ~! きゅ~!」


と言われましたが次はないです。 ないデス!


……さて、そんなこんなで時は過ぎ気付いたら集合10分前でした。


「じゃあ一旦街まで戻って集合しようか」


そう言って、紅蓮はわたしに一枚の紙? を渡してきました。


”紅蓮からトレードを申し込まれました 許可しますか? YES NO”


「うん? なんですかこれ?」


わたしが謎の紙?の事を聞くと、紅蓮は。


「これは【帰還スクロール】、略して【帰還スク】とか言われてる物で、これを使えばすぐに近くの街に転移して戻れるんだ」


よくよく見て見たらこれあのMPK?さんが最後に使おうとしてた物みたいですね。

そう問かけると。


「あっちは【上級帰還スクロール】ってやつで、一瞬で発動するお高いやつ、こっちはちょっと時間が掛かるけど店売りもしててお安いやつ。 ほれYES押して」


そう言われ、後でお金払いますよと言いましたが紅蓮は笑って。


「いいよ、オレらのレベル帯にもなると【帰還スク】くらいどってことないし」


もうちょっと上の狩場でも敵がこの【帰還スク】なんかを落とすようで、結構余るらしいですね。

なんとなく受け取る気配がないので、ありがたく頂く事にしました。 後々なにかでお返しすればいいですよね?


トレードも終わり、それぞれ【帰還スク】を使いファストトの街へ。

気が付いたら最初に出た噴水の前でした。

後で聞きましたが転移は噴水、死に戻りは冒険者ギルドの水晶前に出るらしいです。

それと、噴水の側にフードをかぶった女性? がいて、彼女は【ゲートキーパー】といい他のNPC、彼らを住人と呼ぶのがVRMMOの習わしだそうです、他の住人と違って名前の所が【】で閉じていて違っていました。

彼女に頼むと街の間を転移で運んでくれるようですね。


『ああいう重要な役割があるキャラは名前がちょっと違う風になってるから分かりやすいでしょ?』


シャナによると、何度も利用する機能があるキャラにはヒューマリオンは使用しておらず、ただ決められた事だけするようですね。


「このゲーム、こういう所手抜きというか無駄を省くというか、なんかもにょる」


紅蓮は複雑な表情を見せます。

なんでもRP勢、ロールプレイつまり役割を演じる役になりきる? 勢としては不評らしいです。

ゲームにも色々あるんですね。


「あー! いたいた紅蓮ー!」


そうしていると、わたし達の背後から女の子の声がし紅蓮を呼んでいます。


「お、やっと来たか遅いぞリナリー!」


「ゴメンって! てかあたしが遅れた訳じゃないも~んだ!」


紅蓮は振り返りつつ、声を掛けて来た少女へ対応します。


その少女の後にも何人かいますね。

リナリーさんはおへそを出したちょっと危険なファッションの猫耳のゾアンさんで、弓を背中に背負ってますね。 ピンクの髪をショートにした活発な少女という感じです。 後猫耳がかわいい。

その後ろは、ドワーフでしょうか? 低めの身長のがっしりしたおじいちゃんな人です。

鱗のような物がびっしりと着いた鎧を身に着け、肩には大きい斧を担いでいます。

物語に出てくるイメージ通りのドワーフといった感じですね。

次はエルフの魔法使い風の女性で、なんか高そうな装備をしています。 といっても決して派手ではないのですが、たぶん紅蓮と同じで高レベルな人なのかな?

見た目は優しそうな笑みを浮べている美人で、言い合いをしている紅蓮とリナリーさんを見てニコニコしてます。

腰あたりまである金髪を背中あたりで一つにまとめ、長い杖を持っています。

最後に彼はその装備からわたしと同じ初心者でしょうか。 二人の言い合いをオロオロとして見ています。

気の弱そうな感じですね。 服装は神官が着ていそうな服を着ています。


「おっとゴメン。 紹介するよ、こっちは”リナリー”、職は【ストームシューター】で、オレと同じくカンスト組な。「よろー」 んで次はドワーフの”まさかりまっする”だ。職は【マエストロ】。 「よろしくたのむぞい」 んでそこのお姉さまが”エリザベータ”エルフで【エレメンタルミューズ】、ま、廃人さまだな 「紅蓮あとで正座ですわね」 おっとやべぇやべぇ、んで最後が新人の”しょーいち”だ。 職は【クレリック】だな 「よ、よろしくお願いします」 で、こっちがミリオ、【テイマー】だな」


「よろしくお願いします」


わたしは紅蓮に紹介された人達に頭を下げる。

それぞれが礼をきちんと返してくれる所を見るといい人達だとわかりますね。


「そしてオレが職業【ソウルハウンド】で」


紅蓮はそこで一度言葉を切りました。 そして。


「オレたちが入ってるクランが《ヴァニティ・クラウン》! 改めてよろしく」


そう言って少年のような笑みを浮べるのでした。



ゾアン 【ゾアンシューター】→【ウインドレンジャー】→【ウインドライダー】→【ストームシューター】


ドワーフ 【アルティザン】→【ウォースミス】→【マエストロ】→【ソウルクリエイター】


エルフ 【エルブンソーサラー】→【エレメンタラー】→【エレメンタルシンガー】→【エレメンタルミューズ】


ヒューマン 【クレリック】→【ビショップ】→【カーディナル】→【セイント】


ヒューマン 【ファイター】→【グラディエーター】→ここで派生する【ソードウォーカー】→【ソウルハウンド】


テイマーの転職先はまだひみつと言う事で。

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