136 検査結果
お父さんが診察室の戸をノックします。
「どうぞ」
「失礼します」
挨拶をしながら中に入ると、そこにはわたしの担当医である日高 奈緒先生がいました。
日高先生は40代の優しそうな見た目の女性ですが、患者の不摂生なんかには厳しく指導する方でもあります。
「こんにちは。 操ちゃん。 ちゃんと食べてますか?」
「こんにちは。 日高先生。 食べてると思うんですが」
そこでちらりとお母さんの方を見やる先生。
お母さんはそれを受けて。
「最近は少しご飯を食べる量は増えたんですが、まだまだ……」
「操ちゃん。 お米は必ず130gは食べるように! 一日に、ではないですよ? 一回に、ですからね」
そう言われ頷く事しかできません。
そんな食事指導の後は、さっき受けた心エコーの結果を聞きます。
それによると。
「少し左奥の血管が細い気もするけど、概ね問題はなさそうですね。 カテーテルで見るほどではないでしょう」
日高先生は心臓の断面図を見せながら説明してくれます。
因みにカテーテルと言うのは、心臓カテーテル検査の事で、「カテーテル」という細いチューブを使った心臓の検査の総称です。 カテーテルを心臓やその周辺の血管に挿入して,圧力を測定したり,造影剤を用いて映したりして検査する事を指します。
その後は、血圧を測ったりしながら、わたしの食が細い事を心配しての忠告が再び入り今回の診察は終わります。
「次回は一か月後の…… 四日でいいですか?」
「はい。 大丈夫です」
そうお母さんが次回の診察の日時に了解を示し、お礼を言って退出しました。
時間を見るともうすぐ16時になりそうでした。
「うーん外で食べるかい? それかなにか買って帰る?」
お父さんがまわしてきた車に乗り込むと、夕飯の事を聞いてきます。
「そうね。 なにか買って帰りましょうか」
との事で、ご飯は炊けばいいのでお惣菜だけ買って帰る事にしました。
家から輸送して貰ってもいいんですが、食材なんかは輸送の料金プランがあるので安くなってますが、こういった物は割高になるので外に出たなら直接買いにいった方が安くなります。
それから18時に食事も終わり、お風呂を頂いてから部屋に戻り、20時にゲームにINします。
INすると紅蓮達はすでにINしており、各部屋にいるようなので、飛びついてきたトウカ達を全身装備し、紅蓮の部屋にお邪魔します。
「こんミリオ」
「こんです。 そういえば紅蓮の部屋に入るの初めてですっけ?」
「そうだっけ? まあ何もない部屋だけどな!」
と言っていますが、趣味のいい家具が数点置いてあり、普通に過ごしやすそうではあります。
「これからどうする? やっぱり狩りか?」
うーむ、そうですね。 狩りはしておきたい所です。
「そうしましょうか」
「おk。 じゃあメンバー募集するか」
そして集まったのが、紅蓮、ナイン、リナリー、しいなさん、ジャーノさんでした。
「ミリオちゃんと狩りでPT組むの初めてだっけ?」
しいなさんの言葉に、そういえばと気付きました。
その後は、凄く安定した狩りになりました。
しいなさんは、危なげなく敵の攻撃を受け、躱し、逸らし殆どダメージを受けません。
ジャーノさんが、これ私いらないよね? と言うくらいに。
まあ70台狩り場だとこうはいかないらしいですが。
そうして狩りも終わりの時間となり、素材もまだまだですが集まってきました。
レベルも1つ上がってますね。 というか2~3日でやっとレベルが上がるんですか……
紅蓮曰く、「ここからが地獄だ!」 だそうです。
クランチャットでお休みの挨拶をして今日は落ちましょう。
おやすみなさい。




