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118 ナインの調薬の師匠

退院出来ましたー!

またちょっと明日病院で診察がありますが、とりあえず問題ないという事でした。

これからもバリバリ書いていきますのでよろしくお願いします。


でも今日はこれで終わりです……



さて、晩御飯はどうするんですかね?

キッチンで準備しているお母さんにそう聞くと。


「お父さんが食べたいっていうから、今晩は特製カレーよ!」


それで言うと何時もカレーになりそうなんですが……

まあ今日は休日の中の出勤だったそうですし、お父さんの好きな物で文句はないですけどね。

となると、わたしはせっせと材料を切るだけですね。

少しずつは教えてもらってますが、このカレーだけはお母さんの独壇場です。

特製カレーは、簡単に言うとキーマカレーになるんですが、スパイスはお母さんオリジナルです。

それ以外ですと、牛豚合い挽き肉に、玉ねぎ、生姜、そしてひよこ豆。

これがうちの特製カレーの材料になります。


「うん、うまい! やっぱりお母さんのカレーは最高だね!!」


お父さんが帰宅してすぐに晩御飯になり、一口食べるなりそう言います。

そう言った後も、お父さんは本当に美味しそうにパクパクと食べていきます。


「ふー。 ご馳走様。 うーん、このカレーを食べると学生時代を思い出すよ。 このカレーを食べてお母さんに告白して、恋人になって貰ったからね」


「あら、懐かしいわ。 そんな事あったわね」


うん。 まだわたしは食べている途中ですが…… ご馳走さまでした・・・・・・・・

そういえば二人は学生結婚でしたっけ? お父さんは大学院生の頃だと言ってましたね。

今でも恋人気分で、娘としては目のやり場に困ります。

その後、イチャイチャしだした二人に片づけをお任せして、自分の部屋に戻ります。


ん? COMにメールが入ってますね。

ああ、乙女からですか。


えーと、”これからパーティーに参加します” ……ってこれだけですか。

モルティブは時差が4時間なんでしたっけ?

日本のほうが4時間早いから、あっちは15時くらいでしょうか。

時々メールで写真が送られてきますが、やっぱり向こうは海がきれいですね。

たしか島の数が200くらいあって、その内リゾート島が100ほど。

空港の島・ごみの島・観光の島などあって、そういえば囚人の島というのもあるらしいですね。

ああ、国際囚人島もここですか。

一応返信しておきましょうか。 ”頑張ってください”っと。


さて、ゲームにINしましょうか。



夕方の続き、調薬を再開しましょうか。

トウカ達がお行儀よく並んでわたしを見てますね。

調薬に関しては、シャナから色々アドバイスを貰っているのですが、流石にレベルが伸び悩んできましたね。

どうするか悩んでいると、そこにナインがやって来ました。


「……調薬覚えて来た!」


いないと思ったらスキル買いにいっていたんですね。

話を聞いた所、わたしがやっているのを見て自分もやりたくなってきたらしいですね。

思っていたよりも簡単そうだったから。 とナインは言います。

仲間が増えるのは大歓迎なので、一緒に調薬します。


しばらくは普通にポーションを作っていたナインは、今はどうも毒薬関係を作っているようです。


「毒薬楽しいよ?」


突然背後から、ナインの物でない声がし、後ろを振り向きましたが誰もいません。

んー? 気のせいですかね?

と思って視線を戻すと、ナインの隣に誰かがいました。


えーと…… 全身真っ黒な女性?


「……ミリオ紹介する。 詩絵、私の薬の師匠」


んんん? あー、一度会った事があるような、ないような?

いえ、ありましたね。 神出鬼没な方でしたっけ?


「一度お会いしてますよね?」


わたしがそう詩絵さんに尋ねるとコックリと頷きます。

改めて詩絵さんを見てみますが、なんだかはっきりとしないというかボンヤリとしか見えないというか。 真っ黒と言うか。

顔は見えているんですが、覚えていられないんですよね。

本当に謎な人です。


その謎な詩絵さんはナインに丁寧に教えています。 毒薬を。

それは懇切丁寧に、どことなく嬉しそうにです。

ナインもなんだか嬉しそうなんですが、それが毒薬というのがなんとも……


まあ、本人達が楽しいならいいんですかね?

時々わたしにも詩絵さんは教えてくれて、順調に調薬を上げていきます。

そうやっている内に、なんとか《中級薬学》が《上級薬学》になりました。

ナインもめでたく? 《毒薬》スキルに派生したそうです。


切りもいいので今日はこれで落ちましょう。

おやすみなさい。






国際囚人島:各国、主に発展途上国に多く作られた監獄施設の内、島を利用した物。

他国の重犯罪者を収容する施設でかなり厳しい警備である。

途上国はこれによる各国の援助を受けれる為に、今も新たな国際囚人施設は作られている。

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― 新着の感想 ―
[一言] ミリオが普通の薬を作ってナインが毒薬を作る、いい役割分担ですね
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