表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/184

110 ねんがんのしんしょくになったぞ!


晩御飯にお風呂、諸々を済ませてIN。

すでにナインはINしていました。

トウカ達をモフっている内に紅蓮もINしてきたので、早速ナインの転クエを手伝いましょう。


ウィザード系の57転クエは、”魔術師の試験”という物で、これは各狩場を転戦して行くという物でした。

今までちょこちょことやっていて、修練場までは終わっているらしいのでその後のソロだと難しい場所をお願いされました。


となると、まずは”棄てられた合戦場”ですかね?

あそこはPT狩り場なのでPTを組んでいきましょう。


うーん。 ザザン グレイブキーパー が最高の51なのでかなり楽に倒せますね。

でも最大8体のPTで行動しているから魔法使い系のソロは難しいそうです。


「……囲まれたら死ぬ」


「まあそうだろうなぁ。 同レベルなら戦士系でも危ないけど」


「……よし50匹倒した」


クエの討伐数は1狩り場で50体というかなりきつい物でした。

その後も狩場を変え、24時前には何とか終わらせる事が出来ました。


「……感謝、一人だったら終わらなかった」


「おう、エリの時も思ったがこのクエきつすぎね?」


「……運営は鬼」


確かにかなりきついですよね。

というかソロ非推奨なのではないでしょうか?


「ミリオのクエもそうだが、後ネトゲだから仕方ないのかもしらんが、運営はぼっち絶対殺すマンになってないか?」


紅蓮がそう言うとナインは深く頷き。


「……うむ。 ミリオがいてよかった。 さすがしんゆう」


それを聞いた紅蓮が意地悪そうな顔をして。


「あれーオレは? 親友じゃないのか?」


そう言ってニヤニヤします。

それに答え、ナインは顔を背けながら……


「……仕方ない。 赤毛も……しんゆ「はははっこやつめ!」 ぬああああああー!? 何をする!?」


ナインが全部言い切らない内に、紅蓮がナインを持ち上げ宙に飛ばします。


『うんうん。 青春だねぇ』


と、シャナが訳知り顔で頷いてます。




「……ひどい目にあった」


「ははは、すまん」


あれからひとしきり遊んだ後、24時を過ぎてしまったので慌ててお城に戻り落ちる事にしました。


「明日までは付き合えるから、また朝にでも」


紅蓮はそう言って落ちました。


「……私は、59クエをちょっとやって落ちる」


「夜更かしはほどほどにですよ?」


「……分かった」


わたしはそう言ってナインより先に落ちました。


また明日ですね。




さあ朝です。 お母さん達は今日の夜に帰ってくると思いますから、少し家の中を掃除しておきましょう。

10時前には終わって少し休憩。


ん? 乙女から連絡がありました。

何々、早く来ないとナインの命はない。 ですか。

それは早くいかないとですね。 どんな悪さ(高い高い)されてるか分かりませんからね。


ではINしますよー。


「おはようございます」


「おはー」


「……早く、助ける。 あ、お前たち乗っかるな。 やめるっ!?」


入って早々紅蓮に挨拶し、ナインを見たらトウカ達に群がられていました。


「さて、今日はどこいくんだ? ロリっ子」


「……うむ。 今日は隠者レベスに会う」


紅蓮の質問にモフパラダイスから抜け出したナインが答えます。

 

「そういや、そんな事言われてたな」


わたしのクエの時ですね?


では”ダイダラス渓谷”に飛んで、隠者レベスのいおりに向かいましょう。

朝だからか、余り人も並んでなくスムーズにナインの番に。


「……では行ってくる」


「いてらー」


「行ってらっしゃい」


さて、どれだけ掛かるか分かりませんが、しばらく暇になるでしょうか?

紅蓮に聞いても、新しいクエなのでさっぱりと言われましたが当たり前でした。

わたしの時も、そうでしたからね。


しかし。


「もう10分くらい経ちませんか?」


「んむ。 ちょっと長すぎのような」


心配になってチャットを送ろうとしたのですが、”特殊なフィールドにいる為チャットが繋がりません”と出てしまいました。


「んー? てことは戦闘フィールドか?」


チャットが繋がらないのは戦闘が行われるフィールドだけだそうで、かなり心配になります。


それからさらに10分経ち、ようやく庵の戸が開きナインが顔を覗かせました。

ちょっと心無しフラフラとした足取りでこちらに来ると、満面の笑みでサムズアップし。


「……やった! 【フォトンマスター】になった!」


と、言ってわたしに抱きついてきました。



ナイン新三次職です。

主人公より先に新三次職につくナインさんマジパねえ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ