104 クエは続く
影のビースト ザザンの僕
というのがこのモンスターの名前でした。
闘いはそこまできつくないですね。
むしろあっさりと倒してしまいました。
あれ? ボスでもないからですかね?
しかし、わたしの感じた疑問はすぐに解けました。
”このビーストは【ソルエッセンス】を持っていません。 他の場所を探してみましょう”
と出たのです。
なるほど。 これは、何回か戦闘をする必要があるんですね。
わたしはビーストを倒した場所に出ているサークルに入り、元の場所に戻ります。
「おつー、どうだった?」
紅蓮の問いに首を振って答えます。
「ありゃ、数こなすクエなのかな?」
リナリーもわたしと同じ考えのようです。
マップを見ると新たにマークがついています。
それから3度ほど影のビーストを倒しつつ、道を進みます。
「しかし敵が弱いからいいけど、こう連戦だとトウカ達が心配だな。 やっぱ40からレベル上がらないのか?」
紅蓮の言う通り、実はトウカ達は40になってからピタリとレベルが上がらなくなってしまったのです。
ただし、スパルナは別で、今は44になっています。
これは多分、トウカ達が幼体なのが原因ではないかと思ってます。
他のテイムモンスターだと普通に40で成体になるらしいので、これは神獣独特のものではないかとハインドさんに言われました。
ただ、ハインドさんの神獣はスパルナと同じで最初から成体だったため、普通にレベルが上がるそうです。
今回の敵の強さは、トウカ達に合わせているような強さである事から、もしかしたらこのクエで成長するのかもしれません。
敵を倒しながら先へ進むと、今までとは違う、赤いサークルがある所にたどり着きました。
「多分これで最後だな。 うん」
「だといいね」
本当にそうですねえ。
流石に疲れたし、時間もないのでさっさとサークルの中に入ります。
中にいたのは、これまでと少し違う、双頭のビーストでした。
「「GAAAAAAAA!」」
双頭のビーストは、高く吠えるとこちらに向かって駆けてきます。
「きゅーーん!」
そのビーストを回り込みながら、アピールを使い後ろを取るトウカ。
アピールによってトウカに視線を向けざるをえないビーストはこちらに背を向けます。
うん。 レイドでのタンクさんの動きを覚えていたようですね。
クリシュナは、まず《強襲》で片方の頭を狙いだしました。
ビーストはそれを鬱陶しそうに振り払おうと、前足でもってクリシュナを狙いますが、そこにスパルナが《突撃》で体当たりします。
足を上げていたために体勢が崩れ、ビーストはよろけ状態になりました。
そこにおなじみとなった全員の連続攻撃が入ります。
始終そんな感じで相手を翻弄する闘いは、わたしの援護も必要ないくらいでした。
そうして、双頭のビーストは倒れ消えて行きました。
”僕を倒し、【ソルエッセンス】を手に入れました。”
ああ、何とか手に入ったようですね。
「おかえりー。 出た?」
「どうだったー?」
「……出た?」
わたしがサークルから出ると、すかさず皆が聞いてきました。
「はい。 無事に出ましたよ」
さあ、後はこれを隠者レベスの元に持っていくだけですね。
まだ人のいる隠者レベスの庵の列に並び、やっと中に入るときはそろそろ落ちる時間でした。
これは後は明日ですかね。
まずは話を聞かないとですね。
「よく奪い返してくれた運命の子よ。 さあそれを持って聖者ハレスの元へ向かうのだ」
そう言うとすぐに庵から追い出されました。
なんか納得いきませんが、まあいいでしょう。
紅蓮達は苦笑するのみでした。 多分こういうのは慣れているんでしょう。
取りあえず、今日はここで終わりにしましょうか。
「おk、明日も付き合うよ」
「明日はちょっと遅くなるから時間が合えば一緒しよ~」
「……当然着いてく」
紅蓮、ナインは一緒に、リナリーは分からないと。
「分かりました。 リナリーは時間があったらですね」
「そうそう、ごめんね~」
「いえいえ、付き合って貰っているのはこっちですから」
そんな事を言いながら、それぞれ帰還スクでお城に戻り、チャットで落ちる挨拶をしたら落ちましょう。
また明日ですね。 おやすみなさい。
おk OK、了解と言う事。 元々はネトゲ用語?
隠者レベスは人嫌いなので、大体誰にでもこんな感じです。
普通は、レベル57からのクエで会いに行きます。




