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102 ”聖者の森”へ

ちょっと体調が思わしくないです……

さて、”聖者の森”へ向かう前に、”破壊者達の巣窟そうくつ”のフィールドボスを倒す必要があります。

名前は、イゼ ゴブリン ハイロード。


まああれです。 ツヨカッタデスヨ?

リナリーの矢が隙間なく刺さった哀れなゴブリンが、ゆっくりと消えて行く姿からそっと目線をそらし、森へ目を向けます。


”聖者の森” 鬱蒼うっそうとしたその森は、比較的視界の良かった最初の森とは違い、まるで侵入者を拒むかのような感じを受けます。


「ここはあたしが前に出るね」


リナリーは【索敵】持ちで、こういったどこに敵がいるか分からない場所だと必須と言える人になります。


「頼むぞ。 そいやミリオは探索系のテイムモンスター持ってなかったな」


確かに、言われてみればそうですね。


次の仲間候補の事を考えつつ、森の中へ進みます。


森の中は薄暗く、視界もいいとは言い切れません。

そんな中スイスイと進むリナリーを頼もしく思いながら、出てくる敵を倒します。


フォレスト ビースト         Lv56

フォレスト ビースト アサシン    Lv56

フォレスト ビースト クリムゾン   Lv57

フォレスト ビースト スナッチャー  Lv58

フォレスト ツリー          Lv56

フォレスト ツリー パワー      Lv57

フォレスト ツリー エルダー     Lv59

フォレスト ツリー クリーピング   Lv60


ビーストは、辛うじて四つ足の獣の形をした影のナニカで森の中をさまよっています。

ツリーは動く木でしょうか。 他のゲームだとトレントとか言われるそうです。

しかし、ツリーは常に動き回っているため他の木と見分けがつかないといった事はないのですが、クリーピングだけは木に擬態しているためリナリーのような【索敵】持ちがいないと奇襲されるのだとか。

わたし達は、見つけたリナリーがさっさと倒してしまうため問題なく進めています。

紅蓮によると、わたしとナインのプレイヤースキル向上にならないらしいですが、今回はクエのため目を瞑るそうです。


「まあ聖者ハレスの所までかなりあるからな」


「だから時間かけれないっしょ」


紅蓮とリナリーはそう言ってどんどん進みます。

森に入って1時間以上経ち、辺りの様子が変化してきました。

日が差込み、所々花が見受けられるようになり、ビーストの出現率も下がったように感じます。

そこからさらに1時間。 やっと聖者ハレスのいる場所にたどり着きました。

その人物は、いえ人物と呼んでいいのか。

森の開けた場所にいた、いえあったモノ。 それは、樹のうろが人の顔を模した巨大な大木でした。


『何用だ? 人の子よ。』


その樹は人の言葉で話し掛けてきました。


そうこれが聖者ハレスです。


「ソルエッセンスを探してきたんですが、聖者ハレスさんが持っていると聞いたので」


クエ進行のためにもわたしが話し掛けます。

すると。


『おおおおお。 運命の子よ、女神の卵よ、ソレを求めるというのか?』


女神の卵? わたしの事ですか?


『ソルエッセンスは今はここにはない。 だが女神の卵よ。 ”ダイダラス渓谷”にいる隠者レベスを尋ねるがいい。』


隠者レベスですか。 それに”ダイダラス渓谷”


「分かりました。 ありがとうございます」


『待つのだ。 女神の卵よ。 そこの光の欠片に少し話がある』


そういって聖者ハレスは枝をナインに向けました。


「……む? 私の事?」


『そうだ。 身の内に欠片を持つ者よ。 この枝を持ってレベスに会うがいい』


そういうと、ナインの頭の上からゆっくりと大きい枝が降りてきました。

その枝は少し光っているようでした。


「おお、これも新しいクエ?」


「ナインちゃんやったね!」


紅蓮とリナリーが驚き、知らないクエに喜んでいます。


「……分かった、感謝する」


ナインは冷静を保とうとしてますが、顔が今にも笑いだしそうです。

その後は、一度お城に帰還し改めてクエを確認します。


”ダイダラス渓谷にいき、隠者レベスに会え”


わたしのはそうなっていました。

ナインはというと。


「……おおおおお!? ”光の術者になるため”というクエが発生した!」


「うおお! 完全新クエじゃないか。 やったなロリっ子!」


「それ進めたら新職業!? やったじゃん」


わたしもそうですが、ナインはソーサラー系で見た事のない職業になれるかも? と言う事で皆のテンションも上がっていますね。


ナインのは59からのクエらしくまだ進めれないらしいですが、59になったら皆協力すると約束しました。

もちろんわたしのクエもナインは協力してくれるそうです。


よし、”ダイダラス渓谷”に行きますよ。



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