95 レベル上げと戦争
今日の投稿はここまで。 明日は掲示板回かな。
”ミリオ:お早うございます”
”紅蓮:おはー”
”ナイン:……おはおは”
紅蓮もナインもすでに来てましたね。
エリザベータ達もINしているようです。
領地戦は今日でしたっけ? 尋ねると20時からあるそうです。
「ああ、そうそう。 領地戦が始まると街の間のGKが使えなくなるから気をつけてな」
わたしの部屋に来た紅蓮が、ソファーにもたれ掛かりながら言います。
ふむ、そうなんですか。
これは、戦争中お手軽に復帰できないようにするためなんだとか。
街の側にお城がある場合がありますからね。 そうそうこのゲームは、お城は街と一緒の所にはない作りになってます。 いわゆる、街の中央にあるお城というシュチュエーションがあるの王都だけですかね。
これは古代王国、つまりはザルフェ王の国である、ザザン王国の技術が今のお城に使われているためなんだとか。
占領した領地を簡易的に支配しやすくする領地システム。
周りの国を支配しようとしたザルフェ王にとっては必要なシステムだったのでしょう。
ザルフェ王が支配した国の城を破壊し、新たにシステムを組み込んだ城を街から離して建てるのは色々な理由が絡んでいたと言います。
まあゲーム的な問題に理由を付けただけ、というのは無粋ですかね。
ならレベル上げは夕方までにしておきますかね。
午前は塔で狩りをして、お昼休憩を挟んで気分を変えるために、”破壊者達の巣窟”での狩りに切り替えました。
「いやー、それにしてもミリオ達には感謝だな」
MP休憩中に、突然紅蓮がわたし達に感謝と言い出しました。
「どうしました? いきなり」
戸惑い混じりのわたしの問いに、いきなりすぎたのを気付いたのか苦笑に理由を説明します。
「ちょっといきなりすぎたか。 いや、オレは生産スキルまったく取ってないだろ? だからこれまで戦争以外は暇でさ。 まあ、セカンドクラスやるって手もあったけど、あんまりやる気なくてどうしよっかと思ってたらミリオ達とあってさ。 師弟システムで牛乳は量産は出来るし、狩りの付き添いで暇潰しも出来るし、知らないクエに出会えるしでさ、本当助かってるよ」
たしか紅蓮は今はレベル上がらないんでしたっけ?
装備も早々に整えたから、レイド行くのも乗り気じゃないとか。
うん、100M以上するボスアクセを一揃えしてるとか聞くんじゃなかったです。
「……金持ち許されざる」
「うおっ!? なんだよロリっ子、いきなり」
ナインが突然紅蓮に飛び掛って、受け止められていますね。
あ、空に放り投げられました。
高い高いでしょうか? すかさずトウカ達が並び出しました。
「順番だぞ~? そーれ」
「きゅんきゅん」
皆が楽しそうで何よりです。
そんなこんなで、2レベルほど上がり54までは上がりました。
「……フハハハこのまま突っ走る!」
「なぜか転クエ前は必要経験値が跳ね上がる」
という紅蓮の無情の一言に、ナインが崩れ落ちました。
取りあえず生産でもしますかね。
最近全く上がってませんから。
集中してスキル上げていたら、もう22時になってました。
領地戦は2時間でしたっけ?
わたしが作業を中断した丁度その時に、ワールドアナウンスがありました。
”ファストロット城の城主クランが《Night of Knights》に変更しました”
”セカンダリ城の城主クランが《NEXT》に変更しました”
”サーリッタ城の城主クランが《日向ぼっこ》に変更しました”
”フォーゼル城の城主クランはNPCのままです”
”王城グランセットの城主はNPCのままです”
”以上を持って領地戦を終了します”
おや? ファストロット城ってナイツが城主だったんじゃ?
《Night of Knights》は下部組織だそうですが。
「ああ、ちゃんと変更出来たようだな」
紅蓮がそう言いました。 うん? なにか聞いて…… いましたね。 これがこの前言ってた事ですか。
「ああ、そうだ。 ナイツは本格的に王城を攻める事にしたらしい。 んで、ヴァニティもこれを支援する予定。 まあ今度のクラン内会議しだいだけどな」
だから、わたしとナインは無理に参加する必要はないと言われました。
他にもうちで参加しない人もいるようです。
取りあえず、来月のクラン内会議があるので出来るだけ出席してくれとの事でした。
戦争は月末にあるので、約一か月の間がある訳ですか。
参加するにしても、しないにしてもレベルは上げておきましょうかね。
わたしは再度、生産のスキルレベルを上げる作業に戻りました。
前回の外国の刑務所に移送される囚人に対して、(´・ω・`)出荷よー というのがネットで再発したのが(´・ω・`)らん豚が2170年代の今も残ってる理由でもあります。




