94 操の勉強事情?
今回は操がちゃんと勉強してるよ、ゲーム廃人してないよ、という回ですw
「すいません。 取り乱してしまったようですね」
「あーいや気にすんなって」
あれから王都に戻り紅蓮達に謝罪しました。
あれですね、今までマジメなクエしかやってなかったせいですかね。
紅蓮によると、ああいうおふざけなクエも結構あるとの事。
気を取り直してドザルタさんの所へ。
裁縫師ギルドの彼女の部屋に入り、アイテムを渡すと大変喜ばれました。
「ありがとうっ! 蟻が…… サンキュー、さーーーんきゅー! さんきゅっぱ! ぱっぱっぱのぱー! これで、それで、どちらかと言うとミディアム派な私の研究も進むよ! あ、お礼はこれね」
最後は冷静になったのか、トーンダウンした様子で一冊の本を渡してくれました。
その本は、前にハインドさんが見せてくれた本にそっくりでした。
「む、これは……」
ハインドさんが本を見てなにやら考えこみました。
同じ本…… なんでしょうか?
わたし達はすぐさまドザルタさんの部屋からお暇し、早く本を調べるためにお城へ戻る事にしました。
「……期待しているよ。 君がハジマリに至るのを」
扉を閉じる時、一瞬冷たい表情になったドザルタさんの姿が目に焼き付きました。
その事にモヤっとしたものを感じながらも、お城に戻り、早速本を読もうとしたのですが。
”レベル55になっていないため本を読む事が出来ません”
と、出ました。
「ここに来てレベル制限か……」
紅蓮が残念そうに言います。
「まあまあ、ミリオ様も後少しで55ではないですか」
ハインドさんの言う通り、あと4レベルで55になります。
とはいえ、今日はもう落ちる時間ですね。
「もうそんな時間ですか。 私の方でも色々調べておきましょう」
そう言ってくれるハインドさんに、おやすみの挨拶をして落ちます。
おやすみなさい。
朝の血圧は116の75ですか。 何時もよりは高いですね。 わたしは起立性低血圧という訳でもなく、原因も分からない低血圧なんですが最近身体の調子もいいし、もしやゲームのせい?
……そんな訳ないですよね。
今日は日曜日で、両親共に家にいます。 最近はお父さんも遅く帰ってくる事はあっても、日曜は仕事に出る事は減りましたね。
お母さんはニコニコです。
では、10時くらいまで勉強をしてINしましょうか。
今日は、法律問題でもやりましょう。
罰則厳罰化法案が可決されて50年ですか。
この法案が可決されるに当たって起きた事件は……
あった、これですね。 野党第一党 角山議員の脱税問題。
えーとなになに、プシオン波の解析によりウソ発見器の精度が飛躍的に上がったのを機に、世界的にウソ発見器を正式に捜査に導入する事になった。
それにより誤認逮捕が減ったのを受け、国際法の各国の足並みをそろえる意味もあって法の厳罰化が進められた。 ですか。
当然賛成、反対意見は分かれ日本ではやや反対意見が優勢であったとされた。
ですが当時の野党第一党の角山 奏士代表の脱税が明らかになった事により、野党の支持率が4%まで落ち込み、野党主導だった反対派も声を小さくしていったそうです。
ネットでも反対派に対して、「脱税してるんです?」や「なんか罪が重くなると困る事でもあるの? 脱税?」などといった煽りが多く見られたと言います。
反対派が優勢であったために、すわ陰謀かっ!? という意見も未だにありますが、世界規模での改革なんですよね? 結局可決されたんじゃないんですか、と思うんですけどね。
また、関係のある話としては、発展途上国に支援と引き換えに国際刑務所を建て、重犯罪者はそちらに送るという決まりも出来ました。
これもやはり犯罪者を押し付けてる。や、お金で途上国を操るゲスな行為だと言われています。
因みに日本では死刑制度がまだあります。 最高刑が死刑になるんですかね?
死刑囚はどんなに重犯罪でも、国外に出してはいけませんという法律になっています。 当たり前でしょうけど。
ふう、一息ついた所で時計を確認すると10時10分を回っていました。
おっと、もうこんな時間ですか。
はっきりとINする時間は決めてないので誰かに迷惑をかける訳ではありませんが、急いでINしましょうか。
では、いざモフモ…… フロプス!(久々)
誤認逮捕、減りはしたがゼロになったとは言ってない。
重犯罪は刑期が15年以上の犯罪を指すようになってます。
この世界ではなにかを決めるにはそれなりの事が起き、そして賛成意見だけでなく反対意見や反対するために力ずくの事件が起きたりしています。
皆が幸せな決まり事は存在しないのですね。




