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92 図書館にて出会う

人物紹介入れるとちょうど100話目! ありがとうございます。


わたしが基本的にゲームにINする時間は、大体20時前後になります。

夕食が18時辺りになる事が多いので、その後片づけなどやお風呂に入る時間、そして、勉強をやって初めてゲームの時間になります。

乙女も話を聞いたかぎりでは同じような感じでした。

まあ、あっちは片づけはやってないらしいですが。

その分、習い事なんかがあって大変なようです。

今日は普段より長く勉強の時間を取ってしまいましたね。 もう21時ですか。

では、筆記用具を片づけて、INしましょうか。


わたしがINした時は、すでに紅蓮もナインもINしていましたね。


挨拶を済ませ、ササッと塔に移動。

レベル50に到達です。


「おめおめ! 後は55からの転クエが、なが~い転クエがまってるぜ!」


むん、長いんですか。 大変そうです。


「とは言っても、ロリっ子は兎も角、巫女の転クエは例によって情報がなあ」


うーん、二次転の時と同じパターンですか。

……まあ55になったら考えましょう。


取りあえず、わたしは問題を先送りにする事にします。

因みに、紅蓮の職【ソウルハウンド】は、55”剣士への道”、57”剣の誓い”。59”剣聖になるために”のクエをクリアしていく事になります。

紅蓮の前職【ソードウォーカー】だった場合は55と57までは同じクエで、59のクエだけスキル構成によって違うクエを受けるという物らしいです。

59のクエで、例えば、二刀流だった場合、”二刀への渇望”クエになり、クリアすれば、【デュアルソウル】という職に転職できます。


なので、もしかしたらわたしも55、57はテイマーと同じクエなのかもしれないと、ただ、二次転のクエが巫女専用だった為、テイマーと同じ確率は低いと思うとの事でした。


うーん、これはやはり図書館に通ってみますかね。

わたしがそう言うと。


「かなぁ。 確率は高そうだな。 多分、ハインドが持ってた本にヒントがありそうだ」


その為にも、図書館に通い詰めてあの本をアンロックしないとですね。

その前に55にはしておいた方がいいのかな?


「しかし、ロリっ子も59になんかありそうだな」


「……偉大なる光魔法が我が道を指し示す!」


ああ、【ソルレイ】ですか。 でもあれだけで変わるんですかね?

多分あれを足掛かりに、光魔法を使う職が解放されるんではないかという考えだそうです。


「いやー久しぶりの手探り感! β以来だ」


紅蓮はとても楽しそうです。

その後は、時間が来たので落ちる事にしました。


次の日は、紅蓮達に断って図書館に行ってみる事にしました。

やはり気になっているので。


図書館は相変わらずあまり人気ひとけもなく、閑散としてます。

まあ騒がしい図書館はイヤですけども。


前に読んだ”神獣と花”があった、神話・宗教系が置かれている本棚を見て、よさそうな本を適当に取ります。

見つけたのは”虚栄の王”という本。


人の子の王ザルフェは、王位に就いた時から神の座へ至る方法を探し続けていたという。

まず目を付けたのが、女神ラーファーが向かったとされる神界。

その神界に届くほどの塔を作るために、沢山の奴隷を求めて他国への侵攻を開始した。

彼の元には神獣であるラーガスという護り手がいたが、ザルフェは彼の忠告を聞かず各地を戦火に巻き込んでいった。

そして彼が年老いた頃にようやく塔の建造が始まったが、思う様に進まずもう後がない彼は自身の護り手たるラーガスを呪いで殺め、それをもって塔を完成させた。

しかし、その呪いはラーガスだけでなく各地を守護していた神獣をも死の運命に捕らえてしまった。

その後は、なぜか塔が崩壊しザルフェは死んでしまったとのみ伝えられている。


余談としてこの本の最後の方に、ザザン教の呪いがこの神獣を殺めた呪いによく似ていると書かれています。

当時は、ザザン教の影すらないにも関わらずにです。


ふーむ、神獣を語るにはこのザルフェが関わってきそうですよね。

塔を壊したのは神獣だと思ってたのですが、完成の時には死んでいたぽい?


うーん、次はザザン教を調べてみますかね。

しばらく探したのですが、ザザン教のだけ見当たらないですね。


「君、なにをしているんだい?」


そうやって本棚の周りをうろうろしていたら、後ろから声が掛けられました。


振り返ると、そこにはドザルタさんがいました。

正確には、メガネを掛けたドザルタさんでしょうか。


「私かい? 私は今は無名のドザルタ! しかしっ!! 「図書館ではお静かに!」……はい」


何も言わない内から自己紹介を始めたドザルタさんのさらに後ろにいた司書の人が、小声ながら鋭い叱責を掛け立ち去っていきました。


「んん、えーと、何を探してたかは、まるっと、さるっと、ウキキッとお見通しだよ! ちょっと私のお願いを聞いてくれたらその資料を貸してあげようじゃないか? さげようじゃないか?」


ドザルタさんは、小声でわたしにお願いをしてきました。

目の端にクエスト受注のウィンドゥが出ていますね。

さてどうしたものでしょうか。



なぜ出してしまったのか……

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