気付かぬ連音
「トーントーン」
「トーントーン」
頭にリズム良く響く音がする。
この音は、何だろう?
不思議に思ったボクは、眼を開けた。
そんなボクの眼の前には、大好きな君のとびっきりの笑顔。
「なんか、トーントーンと変な音がするよね?」
ボクは、君に問いかけた。
そんなボクの問いに、
「この音はね…貴方の頭を叩く音だよ♡」
彼女は、とても愉しそうな笑顔でそう言った。
「えっ…」
驚き戸惑ったボクを形の変わった金槌が襲った。
ボクの頭に当たった瞬間、
「トーン」
と大きい音と彼女の狂った笑い声が僕の耳を通り抜けた。
初めてのホラー風味。ホラーは苦手なので、この季節も苦手です。