39話
「すみません。本当にありがとうございます!ほら、和も!」
「ありがとう!お兄さん♪」
「いえいえ。どういたしまして」
和君が欲しかったおもちゃを買ってあげた俺は、二人に感謝された。子供が喜んでる顔を見るとやった甲斐がある。
ちなみに春美は知らぬまに寝ていた…。本当にまわりがうるさくてもよく寝る子だよ。
あっ!俺は和君にちゃんとさせないといけないことがあった。
「和君」
「ん?なにお兄さん?」
声をかけられた和君は笑顔のままだ。
「ママに迷惑をかけたことをちゃんと謝らないと駄目だぞ?」
「あっ………」「っ…………」
そう言うと二人は気まずい表情になっていた。だけどちゃんとしとかないとこれから大変になる。
「約束したよね?お兄さんと」
俺は和君におもちゃを買ってあげるまえにしたことを聞いた。
「……うん」
「じゃあ、ちゃんとママに謝りなさい」
「…うん。……ママ、迷惑をかけてごめんなさい」
和君は俺の言葉に頷いた後、しっかりと小雨さんに謝った。この子は結構素直な子なのかもしれない。
「……いいよ。今日は光さんに免じて許してあげる。でも、今度からはちゃんと言うことを聞いてね?」
「ママ……うん!」
小雨さんはしっかり頷いた和君を見て笑顔になった。俺はしっかり返事をした和君に偉い偉いと頭を撫でた。
なでなで。
「あ……お兄さん……えへへ♪」
「やればできるじゃん。ちゃんと約束守るんだぞ?」
「うん♪」
「光さん。ありがとうございました!本当に…」
「いえいえ!」
よし。これで一件落着っと。おっと!蒼太と待ち合わせてるんだった。
「じゃあ、小雨さん。俺は待ち合わせがあるのでこれで……」
「あっ……!光さん!」
俺がその場を離れようとすると 小雨さんに呼び止められた。
「なんですか?」
「あ……その……」
小雨さんは言葉を濁らせていた。どうしたんだ?何か言いづらいことか?
「どうしたんですか?」
気になり聞いてみると、小雨さんは少し頬が赤くなりながら聞いてきた。
「えっと……私もついていって良いですか……?」
「えっ?!」
ちょっとちょっと!ついてくるってどういうこと?待ち合わせあるのに?
「それは…どういう……」
「あの……もうちょっと光さんとお話をしたくて……駄目ですか?」
照れながら上目使いで言われるとドキッとしてしまうよ……。ほんと最近会う人は美男美女だからな……。不思議だ。
「………いいですけど、待ち合わせしている人もいますよ?」
「全然構いません。光さんは他の人と少し違う感じがするからお友達になれたらな……と」
この人は無意識にやってるのか?それとも わざと?……てか そんなことよりはやく行かないと!この際仕方ない……
「……わかりました。じゃあ行きますか!」
「あ……はい♪」
俺は小雨さんと和君をつれて蒼太のところに向かった。
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