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レンヤ
【レンヤ】
「貴様の様な未熟者の相手など、片手で十分じゃわい!」
レンヤは血反吐を吐いて地面に倒れ伏しながら、老人の罵倒の声を聞いていた。
老人が己より遥か高みに居り、及ばぬ事は分かっていた。それでも、せめて一太刀報いたかった。しかし、それも叶わなかった。
せめて、己の持つ刀が……。幾つかの後悔と無念の想いが心をよぎったが、それをすぐに打ち消して、最後の止めを待った。
その時、老人が不意に口を開いた。
「おい若造よ。名は何という」
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