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戦士の宴  作者: 高橋 連
序章 後編 「宴の始まり」
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アルベール

【アルベール】


(〈イプシロン〉、今までありがとう)

(アルベール、僕の力が足りずに……、ごめんよ……)

(それは違う、力が足りなかったのは俺の魂さ。それに、君やイディオタと出逢えて、俺は本当に楽しかったよ!)

(アルベール……)

 アルベールは己の中の友にも別れを告げた。そして、数瞬、目を閉じると、悩み苦しむもう一人の友の為に声を掛けた。

「さぁ、はじめようか」

 アルベールの言葉に、イディオタは黙って頷いた。

 そして、しばらくすると体に強烈な衝撃が走った。だが、それは痛みではなく、今まで感じた事のない、何か大きな力に包まれて、引っ張られるような感覚だった。

いつしか、宙に漂ういくつかの煌めきを感じながら、ゆっくりと意識が途切れていった。


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